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Question:ある時「Am I tired?」って聞いたことがあるんですけど、「自分が疲れてる?」って質問するの、おかしいですよね。すっきりした答えお願いします!(22歳、会社員、映画大好き!男(のつもり))
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Answer:
わかりました。まず、質問の文は「Am I tired?」じゃなくて、「Am I tired!」だと思いますよ。わかります、この違い?
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え、疑問文じゃない? 疑問形なのに…?
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はい、それは、いわゆるびっくりマークでもわかるように、強調文です。このように、英語では何かを強調したい時に、その強調したい部分(語)を通常の語順(主語(+助動詞)+主動詞+目的語+補語(主語、目的語を補い説明するもの))から外して、文の先頭にもってくることがあります。この語•句を前にもってくることを、「倒置(inversion)」と言います。何か難しい名前ですが、要は何かが文の前にでる、くらいに覚えておくといいです。例えば以下の普通の疑問文も倒置の文と言われます。
Can you come tomorrow?
How stupid you are?
Here is your coffee.
ね、語順が違うでしょ?
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上の例はわかりますけど、「Am I tired!」は何か違いますよね。
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ですね。上の例はinversion(インバージョン/倒置)は起こってますが、疑問文であったり、感嘆文であったり、口語表現であったりと、結構慣用表現として慣れ親しんでいるので、わかりやすいですよね。でも「Am I tired!」とかは強調したい時に使うものなので、映画であったり、実際に会話をする場面とかじゃないと、あんまり、というか、めったに聞きませんよね。でも口語では結構よく使われるので、知っておいた方がいいです。ということで、今回は「強調の倒置」についてお話しましょう。では、次の文を見てください。
1) I never expected to see you here.
↓
Never did I expect to see you here.
(君にここで会おうとは思ってもみなかった)
2) I have received no answer about it.
↓
No answer have I received about it.
(それについての返事はまったく来てないよ。)
どうですか?どうやってinversion(倒置)させるか、わかります?
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まあ、なんとなく…。まず、強調したい部分、あるいは、その一固まりを文の前に出して、動詞を…あ、動詞じゃないな…didとかhave だから、助動詞か。助動詞を主語の前に出す。で、いいですよね?
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そうですね。2) についてはまったくその通りで問題ないですね。気を付けるのは1) のような時ですね。もともとの文では過去の動詞があるだけなのに、inversion(倒置)が起こると、didが出てくる。でも、不思議じゃないですか、それって?
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はあ、まあ、そうかな?でも、疑問文の時はdid になりますから、それはそれでいいような…。
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ま、それで納得できれば、それでいいんですが…。考え方としては、動詞の現在、あるいは過去形というのは、その中に現在あるいは過去を表わす助動詞を持っているって考えるんです。つまり…
expected → did + expect
speaks → does + speak
みたいにね。何となくわかるでしょ、この感じ。そしてinversion(倒置)すると、助動詞(did, does)が主語の前に出るわけです。実は、inversion(倒置)しなくても強調になるパターンもあるので、ここで紹介。
He does speak French.
(彼はフランス語本当に話せるんだよ)
I did say that.
(僕はもちろんそう言ったさ)
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なるほどね。じゃあ、「僕は彼女のこと好きだよ」を強調して言うと、「I do like her.」でいいわけですね。今度使おう(^^)。
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是非使ってみてください。でも、このinversion(倒置)って、結構頭を使いますよ。前に出したもの(強調する語(通常は否定的な語)あるいは句(意味の固まり))をしっかり覚えておいて、主語と助動詞をひっくり返して助動詞を主語の前に、そして後は残ったものだけを言う。間違っても前に出したものをもう一度言わないようにね。やりかねませんよ、これは。では、ここでちょっとややこしい例を見てみましょう。
This button must not be pushed on any account.
(このボタンは、絶対に(どうあっても)押しては(押されては)いけない)
さあ、この場合、絶対に、を強調してinversion(倒置)の文を作ってみてください。
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えっと、すると~まず…強調する部分(句)が前に出るから…
On any account…
そして、主語と助動詞がひっくり返ると…
On any account must the button…
その後は、残ったものをそのまま言えばいい…だから…
On any account must the button not be pushed.
で、どうでしょう?
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惜しい!前に言ったよね。前に出る言葉は通常否定語だってね。だから、強調するわけね。この場合、on any accountだと普通だよね。だから、「どんな理由であろうとも(否定の意味)、絶対にダメ」という意味を出すために、any が no に変わって、on no accountになります。
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そんなのずるいですよ。そこまで頭回らないもの。じゃあ、こうですか、答えは。
On no account must the button not be pushed…いや、待てよ…notがあるとおかしいよな~前にnoと否定を持ってきたわけだから…あ、これもひっかけね…オッケー、わかりました!答えは…
On no account must the button be pushed. です。間違いない!
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はい、大正解です!(拍手)では最後にもう二つ。
He had hardly left the house when it began to rain.
(直訳:雨が降り始めた時、彼は家を出たか出ないかであった)
↓
Hardly had he left the house when it began to rain.
(彼が家を出るか出ないうちに、雨が降り始めた)
あと、こんなのもあるので、知っておくと試験には絶対有利です。
No sooner had he left the house than it began to rain.
(彼が家を出るやいなや、雨が降り始めた)
どうでしょう?倒置、わかりました?語順が変な文をみつけたら、まずinversion(倒置)かどうかを疑ってみてください。そして意味がわからなかったら語順をもとに戻して考えてみてくださいね。では、今回はこの辺で。Am I happy to have you as readers of my blog! See you in the next story, guys.
(End of Story)
Question:ある時「Am I tired?」って聞いたことがあるんですけど、「自分が疲れてる?」って質問するの、おかしいですよね。すっきりした答えお願いします!(22歳、会社員、映画大好き!男(のつもり))
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Answer:
わかりました。まず、質問の文は「Am I tired?」じゃなくて、「Am I tired!」だと思いますよ。わかります、この違い?
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え、疑問文じゃない? 疑問形なのに…?
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はい、それは、いわゆるびっくりマークでもわかるように、強調文です。このように、英語では何かを強調したい時に、その強調したい部分(語)を通常の語順(主語(+助動詞)+主動詞+目的語+補語(主語、目的語を補い説明するもの))から外して、文の先頭にもってくることがあります。この語•句を前にもってくることを、「倒置(inversion)」と言います。何か難しい名前ですが、要は何かが文の前にでる、くらいに覚えておくといいです。例えば以下の普通の疑問文も倒置の文と言われます。
Can you come tomorrow?
How stupid you are?
Here is your coffee.
ね、語順が違うでしょ?
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上の例はわかりますけど、「Am I tired!」は何か違いますよね。
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ですね。上の例はinversion(インバージョン/倒置)は起こってますが、疑問文であったり、感嘆文であったり、口語表現であったりと、結構慣用表現として慣れ親しんでいるので、わかりやすいですよね。でも「Am I tired!」とかは強調したい時に使うものなので、映画であったり、実際に会話をする場面とかじゃないと、あんまり、というか、めったに聞きませんよね。でも口語では結構よく使われるので、知っておいた方がいいです。ということで、今回は「強調の倒置」についてお話しましょう。では、次の文を見てください。
1) I never expected to see you here.
↓
Never did I expect to see you here.
(君にここで会おうとは思ってもみなかった)
2) I have received no answer about it.
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No answer have I received about it.
(それについての返事はまったく来てないよ。)
どうですか?どうやってinversion(倒置)させるか、わかります?
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まあ、なんとなく…。まず、強調したい部分、あるいは、その一固まりを文の前に出して、動詞を…あ、動詞じゃないな…didとかhave だから、助動詞か。助動詞を主語の前に出す。で、いいですよね?
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そうですね。2) についてはまったくその通りで問題ないですね。気を付けるのは1) のような時ですね。もともとの文では過去の動詞があるだけなのに、inversion(倒置)が起こると、didが出てくる。でも、不思議じゃないですか、それって?
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はあ、まあ、そうかな?でも、疑問文の時はdid になりますから、それはそれでいいような…。
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ま、それで納得できれば、それでいいんですが…。考え方としては、動詞の現在、あるいは過去形というのは、その中に現在あるいは過去を表わす助動詞を持っているって考えるんです。つまり…
expected → did + expect
speaks → does + speak
みたいにね。何となくわかるでしょ、この感じ。そしてinversion(倒置)すると、助動詞(did, does)が主語の前に出るわけです。実は、inversion(倒置)しなくても強調になるパターンもあるので、ここで紹介。
He does speak French.
(彼はフランス語本当に話せるんだよ)
I did say that.
(僕はもちろんそう言ったさ)
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なるほどね。じゃあ、「僕は彼女のこと好きだよ」を強調して言うと、「I do like her.」でいいわけですね。今度使おう(^^)。
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是非使ってみてください。でも、このinversion(倒置)って、結構頭を使いますよ。前に出したもの(強調する語(通常は否定的な語)あるいは句(意味の固まり))をしっかり覚えておいて、主語と助動詞をひっくり返して助動詞を主語の前に、そして後は残ったものだけを言う。間違っても前に出したものをもう一度言わないようにね。やりかねませんよ、これは。では、ここでちょっとややこしい例を見てみましょう。
This button must not be pushed on any account.
(このボタンは、絶対に(どうあっても)押しては(押されては)いけない)
さあ、この場合、絶対に、を強調してinversion(倒置)の文を作ってみてください。
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えっと、すると~まず…強調する部分(句)が前に出るから…
On any account…
そして、主語と助動詞がひっくり返ると…
On any account must the button…
その後は、残ったものをそのまま言えばいい…だから…
On any account must the button not be pushed.
で、どうでしょう?
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惜しい!前に言ったよね。前に出る言葉は通常否定語だってね。だから、強調するわけね。この場合、on any accountだと普通だよね。だから、「どんな理由であろうとも(否定の意味)、絶対にダメ」という意味を出すために、any が no に変わって、on no accountになります。
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そんなのずるいですよ。そこまで頭回らないもの。じゃあ、こうですか、答えは。
On no account must the button not be pushed…いや、待てよ…notがあるとおかしいよな~前にnoと否定を持ってきたわけだから…あ、これもひっかけね…オッケー、わかりました!答えは…
On no account must the button be pushed. です。間違いない!
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はい、大正解です!(拍手)では最後にもう二つ。
He had hardly left the house when it began to rain.
(直訳:雨が降り始めた時、彼は家を出たか出ないかであった)
↓
Hardly had he left the house when it began to rain.
(彼が家を出るか出ないうちに、雨が降り始めた)
あと、こんなのもあるので、知っておくと試験には絶対有利です。
No sooner had he left the house than it began to rain.
(彼が家を出るやいなや、雨が降り始めた)
どうでしょう?倒置、わかりました?語順が変な文をみつけたら、まずinversion(倒置)かどうかを疑ってみてください。そして意味がわからなかったら語順をもとに戻して考えてみてくださいね。では、今回はこの辺で。Am I happy to have you as readers of my blog! See you in the next story, guys.
(End of Story)