Naoの誰でもわかる!英語の話

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英語体験編(No.8/Part 1) 僕の英語学習(第三話)

2007-09-12 | Weblog
「僕の英語学習~焦りと苦悩、そして挫折の日々~」(第三話)

<ほろ酔い学習法(Part 1)>

 ある時、どこかで「お酒を飲んだら舌の回りがよくなる」と聞いた僕は、「え?じゃあ、ひょっとして、お酒を飲めば、英語もぺらぺらしゃべれるようになるのでは?」と、この方法を極めて浅はかな考えから実践しました。やり方は至極簡単。お酒を飲んで、ちょっと酔ってきたかな~と思ったら、英語の勉強を始めるのです。英文を読む。できるだけネィティブっぽく読み、誰かに話しかけるようにする。もちろん、独学なので、一人っきり。話し相手がいるつもりで話すわけですね。あ、やってみようとする人は、場所をよく考えてするように。くれぐれも、居酒屋さんではしないように…(あ、誰もしないか)。
 
ある日、大学から家に帰った僕は、夕食が終わるとすぐ、ワイングラスを食器棚からおもむろに取り出し、そそくさと勉強部屋へ向かいました。英語の雑誌をカバンから取り出し、どこを読むかを決定します。次に、隠していたワイン(あ、一応20歳です)を思考錯誤の後開けると、これで勉強準備万端です。僕はワインをなみなみとグラスに注ぐと、ゆっくり、でも、確実なペースでワインを飲み始めます。アルコールが身体にじんわりとしみ込んでいくのをしっかり感じながら、5分、8分、10分と、ほろ酔い気分になるのを待ちました。

顔が熱くなり、頭がぼうっとなってくると、もう、こちらの思うつぼ(?)。「よ~し、ほろ酔い状態。準備完了!」僕は徐々にうつろになりつつある目を見開き、英文を読み始めます。少しづつ、でも確実に見にくくなる英文に一所懸命焦点を当てながら、音読を続けます。しかも、そう、誰かに話しかけるように…「You know what? I understand what you are thinking about, but, you got to be careful…」「ん~、確かに舌は滑らかになってきたなあ~」そう感じつつ、さらに読み続けます。すると、「あ、なんか、舌がもつれ始めてきたような…いかん、はっきり発音せねば」と語気を強めて発音する僕。すると、話し方が、その身振り手振りが、な、な、なんと、アメリカン!(?)いえ、つまり、映画とかで見たアメリカ人の俳優の動き、話し方が頭に浮かんで、自然とその真似をしていたわけです。え、ただの酔っぱらいじゃないかって?まあ、他人の目にはそう見えますよね(ホント)。でも本人は本気の勉強中なのです。しかし…です。しばらくすると、なんと思いもせぬ異変が…。「ん、地震か?何か家が揺れてるような?」そう、地震!なわけないですよね。天井が回り始め、気分が悪くなり、僕は完全に酔っぱらってしまったわけです。もちろん、そうなると英語の発音どころじゃありません。出るのは意味の無い声ばかり。横になり、その苦しみが通り過ぎるのをじっと我慢する僕の横をふと見ると、そこには、あの英語の雑誌が開いたままありました。ぼんやりした視界の中に飛び込んで来た英文が、僕に話しかけます。「What are you doing, kid? Are you crazy? Grow up!」「ん、なるほど…。」その後の記憶?ありません。

え~、若干の脚色が入った点はご容赦を(^^)。さて、皆さんはこの学習法の結果を知りたいですよね。え?もうわかってるって?効果がない。ただの酔っぱらいを一人作っただけ。まあ、何と手厳しい。実はこの実験には、大きな誤算があったのです。というか、よく考えれば、わかってたんですけどね、事前に。それは、そもそも僕がアルコールに弱いということです。ですから、ほろ酔い気分になるにはなるのですが、その時間が、まあ短い(特に当時はね)。すぐに低迷状態になるので、僕にこの実験はもともと向かなかったわけです。なので、この学習法は僕には向かなかった、ということですね。

え、それで終わりかって?じゃあ、お酒の強い人には効果があるのかって、ですか?答えは、多少遠慮がちの、Yesです。お酒(アルコール)は英語学習の助けになり得ます。それはなぜか?この答えは次回にしましょう。長くなると読むのが大変でしょ。その間、答えがYesとして、それはなぜなのかを、皆さん是非考えてみてください。そして、僕の答えと比べてみてください。では、次回をお楽しみに!(ちょっと無理矢理引っ張って、I am so sorry…)See you next time, everyone! Wanna have beer?

(End of Story)