つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」・・・

2006-11-13 | Weblog
 先日の記事に、熊本市島崎の慈恵病院で、「赤ちゃんポスト」の設置を検討。「こうのとりのゆりかご」の名で年内にも導入予定で、実現すれば国内初となるとあった。子捨てや中絶で命を落とす子どもや、さまざまな理由で困窮する親を救う目的だが、色々論議を呼んでいるようである。
 同病院によると「ポスト」は既存の病院建物に穴(縦約45センチ、横約65センチ)を開け、外から開けられるようにし、内側に「こうのとりのゆりかご」と名づけた箱を取り付ける。箱の内部は保育器と同じ室温36度に保ち、24時間受け付ける。赤ちゃんが置かれるとブザーが鳴り、院内の看護師らが駆けつける体制をとる。また、箱の中に赤ちゃんを置いた親らへのメッセージや、子供を引き取りに来る場合の手続きについて記した手紙を入れる。病院は市や児童相談所、県警などに届け、児童福祉法に基づき施設や里親に引き渡すことになるという。
 ドイツの「赤ちゃんポスト」について研究している大阪大の女性特任研究員は「児童虐待などから子どもを守るという設置者側の趣旨は理解でき、基本的には反対する立場にない。ただ、安易な育児放棄につながらないよう、事前のルール作りが必要」と指摘する。ドイツでは2000年に取り組みが始まり、2005年現在で78カ所が存在。その後も増加傾向にあり、ドイツ以外でも設置する国は増えている。だが、ドイツでもいまだに法的な位置付けがあいまいで、設置以後、捨て子が増えたというデータがない一方、保護者による乳児殺害が減ったというデータもなく、評価の是非は難しいという。

 赤ちゃんというが、何歳までをいうのだろうか。ある新聞には新生児とあったが、案外子どもの自我が出てくる2~3歳の幼児に身体的虐待や養育放棄などの事例が多い。生んですぐ親の権利を放棄しようなどと思うものは、最初から生まないだろうし、現代の若者は人工中絶に対する罪悪感など持っていない。この病院はカトリック系で人工中絶はしないことになっているというから、こういうポストの設置は趣旨に叶ってはいるだろう。だが、ただ子どもの命を救うために生んで、すぐに他人に委ねるということに、何の抵抗も感じない女性がいるだろうか。
 だが、我が子を捨てようと思った時点でもう母親失格、このような親に育てられても、ロクな子にはならないに決まっている。だとしたら、子どものない里親に引き取られて幸せに育ったほうが、どれほどいいかしれない。新生児だけでなく、幅広く幼児までを受け入れ、身体的虐待やネグレクトで命を落としかねない子どもを保護して、責任持ってしかるべく里親に託してくれる、そういう仕組みを作ってくれるよう願いたい。
 そもそも、こういう「赤ちゃんポスト」なる話が出てくること事態、最悪の世の中といわざるを得ない。「子どもは宝」という言葉がだんだん聞かれなくなりつつある。
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2 コメント

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Unknown (うらら)
2006-11-13 19:49:22
今日も秋田の 子殺しの報道
こんな親!、こんな親!と怒りが込上げます
始めから母親のやった事と(共犯者もいるが)わかっていた事が、余計に…
こんな人間が刑務所という囲いの中に保護されることが
言いようもなく腹立たしい
動物園の特別檻に入れて展示してやりたい
(動物達も嫌がるでしょうが)
こんな人間にも弁護士がつく、我らの税金で…
チョット興奮気味で済みません
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うららさま (オールドレディー)
2006-11-13 22:34:43
 私も同様で、やっぱりという気でした。それにしてもこんな鬼のような母親がいるとは…。
 男が絡むと子どもが邪魔になるって、動物より劣る畜生以下。こんな人間を裁く裁判など無意味に思いますね。
 いじめと虐待と飲酒運転、いつになったらなくなるのでしょうね。
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