2013年は食品・食材偽装問題で日本が揺れた。2014年末にはカップ焼きそば「ペヤング」のゴキブリ混入問題が発覚。それをきっかけに、2015年は、マクドナルド、ベビーフード和光堂、ローソン、弁当のほっともっと、セブンイレブン、ロッテ、宅配弁当のワタミなどで、次々と「異物混入」が発覚。またも食の安全が問われる最悪の年明けとなった。物を作る過程での悪意のないミスはどこにでもあることだが、要は企業の対応の問題である。
こうした不祥事はいつの時代にもあることで、昔なら、店員にクレームを言って、店側が謝罪。代金はいりませんということで解決していただろう。まあ、怖いお兄さんだったら何がしかの小遣い稼ぎをしたかも分からないけどネ。ところが時代は変わった。店員に文句をいうよりはスマホでそれを撮影して、Twitter や facebook にその写真をアップ、世間に知らしめて反応を楽しむ。面白おかしく騒いでうっぷんを晴らすというのが若い世代のやり方なのだろう。そして、1人がやれば我も我もと続く。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という心理なのだろうが、こういう集団心理で世間をにぎわすのは感心しない。
ただ、ネットでの口コミは屋台骨を揺るがしかねないほど強力である。だが、そうした消費者の指摘によって、企業側が安全・安心により注意し、良心的な経営努力が見られるようになれば、それは消費者にとって悪いことではない。
私も食の安全にに関して不快な経験をしたことがある。もう30年ほど昔のことだが、今でもよく覚えている。3人で昼食を食べに行き、「うなぎ丼」を注文した。食べていて、ふと見るとうなぎに何やら黒いものがくっ付いている。何だろうとお箸でつまんでよく見ると、ハエである。多分、タレの容器の中に落ちていたのに気付かず、私のうなぎにくっ付いてきたのだろう。
時々行く店でもあり、満員の客を考慮して店員に小声で事情を説明した。店主に告げたのだろう、「取り換えますので…」という。が、気持ち悪くて、もう食べる気がしないので断わった。レジで会計をするとき、ほとんど食べていないので、私の分だけでも「お代は結構です」と言うかと思ったが、きっちり3人分の代金を取られた。それよりも店主が最後まで顔を見せず、謝罪の言葉もないのが腹立たしかった。
もう一つは、買った牛肉に異臭がして食べられなかったこと。カレーを作ろうと、大手スーパーで買った牛肉を炒め始めたら、アンモニア臭のようなひどい臭い。すぐに料理をやめて、スーパーに持ってゆこうかと思ったが、夕方で外はもう薄暗い。車に乗れない私は自転車でも10分以上かかるスーパーまで行くのは難儀である。電話で文句を言っても臭いは伝わらないし、スーパーの責任者に来いとまでは言いたくない。で、結局、あきらめて捨ててしまったが、それ以来、そこで肉類は一切買わないことにした。
今だったらきっとブログに書いてうっぷんを晴らしただろうネ。だが、大手企業ならともかく、小さな個人経営では信用が第一、不評が命取りにもなりかねないから、店の名前を書こうとは思わない。異物も異臭も健康被害があったわけでもないから口を閉ざしたが、その対応の仕方次第では許せることも許せなくなるのである。
社運がかかるし中小企業なら潰されかねない
悪質な愉快犯。どこかの国のように検閲
厳しくネットに載せないようにするか・・
しかし小さなお店ではまだまだ不衛生な
感覚の経営者もいっぱいいますよ
便利で手頃な外食産業の裏には、どんな落とし穴が牙向いているのでしょうか。
と言って「無駄の出ない」一人暮らしの食事作りも厄介な大仕事ですよー。
マクドナルドなどは最悪の危機に陥っていますよね。風評というのは命取りになりかねないということを肝に銘じれば、企業側も改善に努力するでしょうし、当分の間は大丈夫でしょうね。
でも「喉元過ぎれば…」でしょうね。
ババなどはマックを利用する事がないのであまり深刻には感じませんが、食品・食材偽装問題から、冷凍食品はほとんど食べなくなりました。
安心・安全だけを重視すれば、地産地消ではないけど、自産自消しかないようです。
老い先短いババはいいけど、成長期の若い人たちの食生活が心配ですね。