つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

松井選手を見直した私・・・

2006-05-15 | Weblog
 ヤンキース松井秀喜選手の思いがけない負傷は、ファンならずとも多くの人がびっくりしただろう。しかも、左手首骨折となれば大変なことである。負傷の瞬間のシーンがテレビニュースで何度も放送されているが、左手の負傷にも関わらず右手でボールを拾って投げ返すという、あのシーンは見るものを感動させた。あれこそプロ根性そのもので、ゴジラの名にふさわしい闘志を見せたと思う。

 先ごろのWBCでは、イチローの大活躍とは裏腹に、出場辞退した松井に対しては非難の声も聴かれ、少し影が薄くなっていたようにも思えた。むろん私も少々期待感を裏切られたような気もしたが、やはり松井選手の人気は衰えていない。
 骨折した左手を右手でかばい、歯を食いしばり痛みをこらえているあの顔。骨折の痛みは相当なもので、それでも歩いてベンチに帰る松井選手は強い男のイメージを強くさせ、不謹慎だがいい顔に見えた。

 私もスキーで左の足首の少し上部を骨折した時は、足首が後ろに向いていた。見る間に足が腫れ上がっていったが、幸い転んだすぐそばに外科医がいて、添え木で応急処置をしてくれた。その痛さといったらとても口では言い表せない、思い出すのも怖いのである。あのときのことがトラウマとなり、スキーの滑降など見ていて怖いと感じることがあるくらいである。

 松井選手にとって、連続出場記録が1768試合でストップしたことは残念であろう。彼は「球場に一度しか見に来られないファンもいる」、その人たちのために、自らを奮起させ、腰痛や足首のねんざなど何度か休養寸前のピンチに見舞われながら、持ち前の闘志で乗り越えてきたという。そういう松井選手の本心を察して起用し続けた監督の気持ち、それに応えて頑張り続けた松井選手、共に勝負の世界に生きる男同士の意気を感じた。
 プロの世界は厳しいものであろう。だが、その中にもこういう男同士の信頼感、絆が生まれ、それがファンにも伝わり、一つのドラマが生まれる。だが、それはその人の人間性にもよる。日頃の姿勢が見るものに不快感をあたえるような選手であったら、こうはみんなの話題にはならなかっただろうし、同情も寄せられなかっただろう。

 夏みかんの皮のようなごつごつした顔が、ゴジラのでこぼこ顔に似ているから「ゴジラ」というニックネームがついたと聞いたことがあるが、いまやゴジラの大きくて強いイメージそのもののように、大きくて強い松井選手にぴったりのニックネームではないか。
 早く完治して元気な姿を見せてファンを喜ばせてほしい。
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