知人がランサムウェアに感染！・・・

　世界規模で感染を広げているランサムウェア、先週後半から今週にかけて、わずか１週間余で世界中に大きな感染被害をもたらした。が、まだ完全に収束した訳ではないらしい。このウイルス問題は報道などで知ってはいるが、私の住むこんな田舎町で被害が出ようとは…、それも私の知人にである。
　１週間前、「ジジババ会」のシェフであるＨさんから「パソコンのことで相談あり。電話していいですか？」というメールがきた。承諾の返信をしたらすぐに電話があって、「ランサムウェアに感染したが、どうしたらいいですか？」という。
　PCを起動したら、おかしな画面が出て、要求金額は300ドル。そのまま放っているが、英文の画面になったり、また元へ戻ったり、使えるときもあるという。私に電話してきたのは感染して３日目。PCは中古品を購入したとかでOSはWindows７、だから狙われたのだろう。私も詳しい対策方法は知らないので、とりあえず買った店に持って行って相談するのが一番いいのではないか、と返答しておいた。 

　ランサムウェアに感染してしまったら、身代金を払うか、PCを初期化するくらいしか手の施しようがないそうで、日頃からWindowsのアップデートは常に行い、感染しないようにすることが大事だとか。感染すると、壁紙も変えられてしまうほか、メッセージを消しても自動的に要求画面が再度表示される。また、PCの中にあるExcelやPhotoshop、その他有名ソフトで作成したあらゆるファイルが、勝手に暗号化され、開くことができなくなる。日頃から、パソコンに保存した写真やドキュメントなどの大事なファイルは、しっかりとバックアップ保存しておくことが大事だという。
　万が一感染してしまっても、絶対に要求された身代金を払ってはいけない。まずは落ち着いて、ウイルスの拡散を防ぐために、LANケーブルを外したり無線LANルーターの電源を切ってパソコンをネットワークから物理的に切断する。そして、感染してしまった場合には、各都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口や独立行政法人情報処理推進機構の相談窓口（03-5978-7509：平日10:00～12:00／13:30～17:00）などに相談すること、だそうである。 

　こうしたウイルスは時間が経過して効果が弱まると、また別の抜け穴を探して新たなプログラムを作り出すそうで、今回大丈夫だったからと言って安心はできない。Windows10はセキュリティ対策が強化されているので安心だというが、自分で二重、三重の対策を考えたほうがいいと思う。
　私はＮＴＴセキュリティ対策を利用しているが、先々月、「セキュリティ強化パック」を月額380円で追加契約した。まるごとwebフィルターと見張り番の２つのサービスを利用することでウイルス対策は万全だとか。Ｈさんは、結局、買った店でWindows10にバージョンアップしてもらうそうだが、Ｈさんにもこの強化パックを進めておいた。