ブランド(甲羅の大きさが11cm以上)タグ付の松葉ガニ
冬の味覚「ズワイガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」と呼ばれている。11月6日に解禁され、例年だと3月ごろまで楽しめるが、そのズワイガニが取れすぎて困っているらしい。
ズワイガニは資源管理のため、水産庁が日本海側の各地で漁獲量を規制しているそうで、鳥取県で2018年に割り当てられた枠は870トン。県によると、2018年は「しけ」がなく漁場も良好で、12月25日時点ですでに803トンとなり、漁獲枠の92.3%に達していることがわかったという。
12月半ばから漁業規制に入り、自主規制をしているそうだが、3月20日のカニ漁終了日まで漁ができるかどうか分からないという。また自主規制で品不足が心配され、価格が高騰してきているとか。せっかくの稼ぎ時に、まったく漁師泣かせのカニだネ。
当地へ越して来る前は県北に住んでいたので、毎シーズン中2~3回は山陰へ松葉ガニを食べに行っていた。旅行社の「松葉ガニ食べ放題ツアー」だったり、スイミングクラブ主催の「民宿カニツアー」だったり、仲良し4人組で1泊2日「松葉ガニ三昧」の温泉旅だったり、もうイヤというほど食べたものである。
10年くらい前は日帰りバスツアーなら1万円前後、1泊2日でも茹でガニ1杯付きで15000円~20000円前後。漁師が経営する民宿の昼食プランでは10000円で、ブランド(甲羅の大きさが11cm以上)のタグが付いた茹でガニが1杯、その他の料理もすべてカニ尽くしという超豪華版。カニを食べるなら漁師が経営する民宿がお勧めだが、今ではこんな安価でカニを食べさせてくれるところはもう1軒もない。
最後に食べに行ったのは平成16年末、玉造温泉だった。宿泊料金の値上がりは覚悟していたが、宿泊代は2000円アップ、茹でカニは半身というのにはガックリした。
一方、瀬戸内の海の恵み「ワタリガニ」が、今が一番美味しい時期だと新聞にあった。昨今は全国的な知名度ではズワイガニに負けるが、昔はカニといえばワタリガニだった。
小学生のころ、冬休みはいつも岡山市内にある母の実家で過ごすのが決まりだった。その頃、よく食卓に出てきたのが「ワタリガニの煮つけ」である。今でこそ高級品になってめったに口には出来ないが、当時、ごく普通の家でも食べられるくらいだから豊漁だったのだろう。
甘みの効いた薄味で煮つけたカニの身はほの甘くやわらかで、内子や甲羅のみそも絶品だった。あの美味しさは今でも忘れられない。叔父が甲羅に熱い日本酒を入れて飲んでいたのを思い出す。
5年くらい前か、友人4人で赤穂の温泉旅館の「昼食付日帰り入浴(5000円)」に行った。ワタリガニ1杯つきという宣伝文句に惹かれて行ったのだが、小さなカニで身も味もイマイチ。子どもの頃に食べたワタリガニとは大違いで、期待して行っただけにガッカリだった。
カニを食べるときはみんな静かになる。カニの身を取り出すのに必死で、しゃべる暇もなくなるのだ。カニを食べるときは上品に構えてはいられない。地丸出しでカニと格闘する姿はみんな同じ、おもしろいよー!
15年以上前は「かに道楽」に毎年家族で蟹を食べに行っていましたが、その後は全然行けなくなりました。やはり、高いからかな?
今年は、蟹がいっぱい取れているのに、それゆえに高いなんて残念です。
昨年末、職場の忘年会は蟹料理だったそうです(私欠席)が、
参加者の話では、最後に茹で蟹がいっぱい残っていたとのこと。
やはり、蟹の身を取りだすのに熱中するわけに行かず、みんなでしゃべってたら食べられなかったということみたいですね。
山陰には漁港がたくさんあって、カニ料理を提供する店もたくさんあります。漁港の市場に行くとまだ動いているカニを釜の中に入れる茹でたてが買えます。
ブランドタグをつけたカニは全長40㎝くらいあります。それは持ち帰り用にしてくれるのですが、家に帰ってまでもうカニは食べたくないので、いつもお土産にあげていました。
カニの食べ方が上手だと簡単にスルッと身がとれますが、下手だと苦労します。高級店に行くとちゃんとハサミがいれてあり楽ですが、カニと格闘するのも一興かもしれませんね。
今日は大寒、寒くなります。くれぐれもご自愛ください。
ボイルした蟹が沢山あり、一匹ずつ当てがわれて、さすがに賑やかな子供達も黙って真剣に実を取り出したのを思い出しました。
スルッと殻の取れた大きな身は美味しいですが、うまくとれなくてほぐした小さな身を寄せ集めて食べるのはイライラします。
一度だけカニしゃぶを食べたことがありますが、生ガニの身はお湯の中に入れると花が開いたようになります。あんな贅沢はもうできませんけど…。トホホ