つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

ゼロになって死にたい「0葬」のすすめ・・・

2014-07-24 | 私事ですが

 故人の遺灰をカプセルに詰め、宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」が、1990ドル(約20万円)という格安料金でできるという。遺灰は1センチ角のアルミニウム合金製の容器に入れられ、米の民間ロケットで打ち上げられる。
 
初打ち上げ分は50~100人程度で、約4割が日本人だという。容器を乗せた人工衛星はいったん国際宇宙ステーションに運んだ後放出。高度350~400キロの低軌道を数カ月~1年程度周回し、最後は大気圏に突入して燃え尽きるという。地球を見ながら宇宙空間を漂った後、「流れ星」となって消えるというのはロマンチックでいいネ。 

 昨今は、単身者の増加や超高齢社会の到来で、葬儀や墓のあり方が多様化しているといわれる。昔のようにたくさんの会葬者に見送られて、という葬儀は少なくなったそうで、有名人でも家族葬や密葬で済ませ、あとでお別れ会を開いて故人を偲ぶという話はよく耳にする。
 
週刊現代に掲載された『ゼロになって死にたい「0葬」のすすめ』の第1部「骨まで燃やしてください墓はいらない」、第2部「最期くらいわがままに 病院なんかで死なない」、第3部「何も残さないで逝けばいい 逝く準備はできているかの記事に興味をそそられた。
 
第1部「骨まで燃やしてください 墓はいらない」 大賛成である。「0葬とは、火葬したらそれで終わらせること。遺骨の処理は火葬場に任せ、一切引き取らない方法」だそうだ。簡単で私はいいと思うけど、後の処理を頼む者に、まさかここまでしてくれとは言えない。
 
昨今は墓を作らない人が増えているそうで、散骨を希望する人も少なくない。私も以前は海への散骨が希望だったが、私の骨を撒くと海の生物が絶滅したらいけないのであきらめた 前述の「宇宙葬」を知っていたら申し込んだのに…。
 
私は終活の一つとして、2年前に永代供養墓を生前契約した。戒名はなし、永代供養墓の石板に朱で私の俗名が刻まれている。死亡後は、献体登録をしているので通夜も葬儀も不要、遺体はすぐに岡山医大へ直行。遺骨がもどってきたら納骨する。ただし、孤独死などで死後何日も経って発見された場合は献体できないので、葬儀社に依頼して火葬場へ直行、これが私の希望する人生の終わり方である。
 
第2部「最期くらいわがままに 病院なんかで死なない」 これも大賛成。もしガンになっても痛みを緩和させる治療だけで、手術はしない。そして、余命わずかとなったらターミナルケアを受けて静かに逝きたい。10年以上も前になるが、鳥取市のホスピス野の花診療所の徳永院長の講演を聞き、著書も読んで深い感銘を受け、人生の終末はここにお世話になろうと決めている。ここだったら、人間らしい最期を迎えられそうだから。
 第3部「何も残さないで逝けばいい 逝く準備はできているか 逝く準備は用意万端。エンディングノートには供養に関すること、介護・看病、延命治療についての考え方、マンションや家財の処分についてなど、こまごまと書面にしたためて姪に渡してある。姪曰く「これほど細かく書いてあれば困らなくて済むわ」だって。

 「0葬」大いに結構である。遺言書は、私の死後、諸手続きなどの面倒な手間を省くために公正証書遺言にしてある。通夜・葬儀はしないから火葬費用だけあればいい。捨てるものはほとんど処分したし、借金はない。わずかな預貯金や金目のものは好きなようにすればいい。思うに、死後の処理が煩雑にならないように、きちんと生前整理をしておくことは死に逝く者の務めではないだろうか。
 下記の表は「65歳で余命3ヵ月」と宣告されたと仮定したとき、何に気を付ければ良いのかをまとめたものだそうである。私は万全だ。参考にどうぞ。

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2 コメント

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立つ鳥跡をにごさず。 (sirousagigamanoho)
2014-07-24 16:51:41
さすがですね。
見習うお手本を前に少々困惑、選択に迷い!後、跡、痕はお任せ宜しく」と逝きたいのですが、こう複雑になってしまった現世のしがらみを解き放しておかなければ、おちおちあの世へも行けないみたい。
情では解決出来ない理にかなった最期を望む風潮に煩悩人間はどう対処してよいやら。時間は迫っているのにね。
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Unknown (オールドレディー)
2014-07-25 08:47:48
★sirousagigamanohoさま
いかに死ぬか、それを本気で考えねばならない年齢になりました。すべてを0にして「アバヨ」と逝ければそれで十分、後ろ髪を引かれる人も物もない気楽さでしょうか。
でも最近は死後にやらなければならない手続きやらが多いみたいで、「立つ鳥跡をにごさず」のようにはいかないみたいです。死ぬ本人は死ぬだけですから簡単ですけど…。
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