8日朝刊の投稿記事『季節のいたずら』を読んで、「ああ、やっぱり!」と納得した。(原文通り)
「キンモクセイがまた咲いているよ」。娘が洗濯物を取り込みながら、うれしそうにしている。
「開花のやり直しかしら?」という私の返答に、娘は笑いながら「通勤途中、道沿いの家でも見かけるわ」。不思議な現象に、私以上に心が刺激されたよう。風情を解する大人の女性になった娘をほほえましく思う。
9月下旬、降り続いた雨が無情にも、キンモクセイの花を早めに散らせた。ほのかな匂いを楽しんだのもつかの間だった。
それが10月半ば、気温は上昇。日中は汗ばむほど。不完全燃焼のキンモクセイは再び目覚める。今が本番かな? と淡いオレンジ色の花を輝かす。遠くからハチも見にやってくる。周りの田からスイスイとトンボが立ち寄って庭で乱舞。甘い香りに引き寄せられたのだろうか。
二度も咲いたキンモクセイ。季節のいたずらもいいものだ。こんなひとときに幸せを感じる。日が落ちた庭にくっきりとつややかに立っている。秋風が「もう終わりだよ」と言うまで咲いていたらいい。
投稿者は65歳の主婦である。ほのぼのした雰囲気が素敵だし、情景がありありと浮かんでくる。私もこんな文章が書けたら…、とうらやましく思った。
それはそうと、キンモクセイが二度咲いて不思議に思ったのは私だけではなかったようだ。先日、ウオーキングの途中、「あれ、ここのキンモクセイはたしかもう散ったはずなのに。また咲いてるわ」とびっくりした。これまでキンモクセイは一度しか咲かないものと思っていたが、我が家のサルスベリは二季咲きで7月と10月に咲くので、キンモクセイも二季咲きがあるのかな? と思ったりもした。
でも、やっぱり季節のいたずらだったんだ。今年も異常気象のせいで、花も果物も野菜も生育不良だったり、狂い咲きしたり…。おかしいのは人間さまだけではなかったようだネ。
そういえば、ウオーキングの途中に見かけるユズの木もおかしかった。花の時季に花が咲かなかったのでおかしいなあ、と思っていたけど…。大きな木で、昨年はたくさんの実が鈴生りだったのに、今年はたった1個だけ。よその家の庭先にあるユズの木はどれも白い可憐な花が咲いて、今、たくさん実をつけている。実が1個ついたのは1つだけ花が咲いたということか? おかしいね。季節のいたずらとはいえ、狂い咲きする花の身にもなってよ。かわいそうだよ!
よそ様の庭先にある鉢植えの紅葉。それが今、見事に赤くなって、ウオーキングのたびに目の保養をさせてもらっている。
人間も極端な気温の変化に体調崩しがち
自然からのシグナルは謙虚に受け入れなければ、巨大台風、ハリケーン、巨大地震、大津波と人間社会の破滅に繋がるとおもいますよね。大げさでなく
10月の始め、早いな・・と思っていたら又
11月の初めに芳香に気付き、???でした。気候の狂いでしたか。今朝の冷え込みと言い、又秋飛ばしですね。
植物がいかに自然の変化に敏感なのか、よく分かりました。1個しかならなかったゆずの木はもう葉が黄色くなって散り始めています。が、ほかの家のゆずの木は葉は青々として今が盛り。やはり人間が体調を狂わせるように、木や花もおかしくなるのですね。かわいそうです。
いつも2月か3月に咲くボケの花が初秋に咲いているのを見ました。その家の主曰く「名前通りボケてます」と笑っていました。
こんな「季節のいたずら」は今まであまり話題にならなかったような…。
今年の冬は厳しいそうですが、ほどほどに願いたいですね。