いよいよ明日は、社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決の日である。連日マスコミは、小沢氏に同調して反対票を投じる議員の数は、離党する議員の数はと、その動向調べに躍起になっている。今のところ、小沢氏に同調して反対票を投じる議員が50人、欠席や棄権を含めた造反者は60人を超える見通しだとか、果たしてどうなるか。
ここに来て、まだ態度を決めかねている議員も少なくないというが、何を迷っているのか理解に苦しむ。自分の政策、信念に基づいて考えれば何も迷うことはないはずである。中間派のある若手議員は匿名を条件に、「私は執行部(輿石氏)からも小沢さん側からも説得工作を受けています。どっちにつくべきかの判断材料は、消費税増税法案に賛成か反対かではない。新党をつくって早く選挙に持ち込みたい小沢さん側と、可能な限り選挙を先に延ばしたい輿石さん側のどちらにつくかという判断です」と語ったという。要するに「国民のためにどちらの選択がベストか」といった判断ではなく、あくまでも、次の選挙で落選しないための生き残りが最優先事項ということなのだろう。が、それは民主党議員に限ったことではなく、与野党全議員の偽らざる本音だろうと思う。
その点、1年生議員の福田衣里子議員の決断は潔いと言えよう。彼女は小沢氏の出馬要請により第45回衆院選で長崎2区より立候補し、初当選した。当初は小沢ガールズの筆頭格だと見られていたが、いつの頃からか、小沢氏と距離を置くようになったと漏れ聞く。今回、「政局に結びつく懸念があるため、反対票は投じない」として棄権する考えを示すとともに、離党や小沢一郎元代表のグループと行動をともにすることを否定したという。
思えば昨年6月1日、自民・公明・たちあがれ日本が菅内閣不信任決議案を提出。翌2日の本会議で反対多数で否決されたが、この時も小沢グループを中心に大量の造反者が出るといわれ、「民主党内から82名」と言われている可決ラインを超えると大騒ぎしたものである。が、フタを開けてみれば何のことはない。松木議員、横粂議員の2名が賛成、小沢元代表他14名が欠席した以外は、民主党のすべてが反対したため、圧倒的大差で否決となった。一体、あの騒ぎは何だったのか。張本人が逃げたのには唖然としたが、今回もそうなるのだろうか。
あの騒動で、男を下げたのが原口元総務相である。採決前日まで「野党が出したといえども賛成する」と息巻いていたのに、いざ不信任案が提出されると反対票を投じ、「野党の不信任案に乗るなんて邪道」と真逆の発言をしたことに批判が殺到した。
あれで懲りたのか、今回は慎重に様子見に徹しているらしい。24日、小沢氏を中心に離党の動きが強まっていることについて「同調しないし、同調しないように働きかけている」などと述べ、離党の動きをけん制したという。が、法案への賛否については「党議拘束には従う」と述べたという。どういうことか、はっきり意思表示すればいいのに男らしくない。
三浦博史氏(日本初の選挙プランナー。数々の国政・首長選挙を手がける)が『民主党離党予定者の思惑の違い』というおもしろいブログを書いている。
【おそらく民主党内にとどまった方がいいか、小沢氏についたほうがいいか、義理人情以外だけではない一大決断を迫られている民主党議員の方が多いに違いない。
しかし鳩山グループの松野頼久氏らの離党の意向は私は他の小沢グループの意向とは明確に異なると思う。即ち、民主党離党=小沢新党には加わらず、橋下新党(平成維新党?)に一旦、無所属を経て参加すると推測します。消費税増税反対は橋下氏の主張するところ。小沢氏と同じ行動=離党をとっても、頭の中は小沢氏ではなく橋下氏だと思います。
様々な思惑が入り乱れての、54議席の争奪戦。小沢につくか否かだけの争奪戦なら野田優勢と思われるものの、橋下新党入り含みの離党組みが続くとすれば野田執行部にとっては予想外な展開になるかも。】
民主党は分裂状態になりました。
このままでは今までと同じです。
反対票を入れた人は除名にして出て行ってもらったほうがスッキリします。
もう権力争いでゴタゴタするのはうんざりです。
今日は天気が悪いかな?と思っていたら、晴れて来ましたね。
民主党のゴタゴタには困ったものですね。
国民のことを、まず考えてもらいたいです。
姪の似顔絵、私のブログでアップしています。
お時間がある時にでもご覧くださいね。
伯父が言うのもなんですが、よく描けてるな~と思います。