つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

腐っても東大だろう!・・・

2024-10-31 | 天体、自然 写真

 今朝は寒かった。予報では晴れだが、曇ろうか晴れようか、まだ決めかねているみたい。

  ネット記事である。東京大学から霞が関へ。これが典型的なエリートコースだったのは過去のこと。そんな現実が近づきつつあるという。人事院によると、2024年度春に実施したキャリア官僚採用の前提となる国家公務員試験(総合職)の合格者1953人のうち東大出身は189人。2012年度に現在の試験制度となって以降、過去最少だったとか。
 東大生の官僚離れが顕在化したこの10年。東大を出たという学歴だけで通用するほど甘くない時代だと分かっている東大生は、実力勝負の社会で生き抜くため、より短期間で自分が望むスキルを身に付けられる就職先を選び取ろうとしている。
 高度経済成長期の霞が関は、官僚が政策を立案し、政治家をリードする「官僚主導」が主流だった。だが転機は90年代半ばから始まった行政改革。経済の行き詰まりや、政官業のもたれ合いに批判が高まると、政治家が省庁再編など官僚主導の見直しに着手する。
 2009年に鳩山政権が「事務次官会議」を廃止。2014年には安倍政権が中央省庁の幹部人事を一元管理する内閣人事局を設置し、「政治主導」が確立された。
 政策の企画立案の主導権が政治家に移る中、官僚が国を動かす時代は終わりを告げる。一方で、政治家の国会答弁の作成や国会対応の根回しといった「下請け仕事」はどんどん増えた。これこそが東大生の官僚離れを招いた主因だという。
 政策の企画立案が官僚の仕事の一番のやりがいだというが、民主主義においては選挙で選ばれた政治家が一番偉いのだから、政治家の言うことをそのまま聞くのが官僚の務めだと言われるようになり、それは耐えがたいと感じるようになったとも…。
 政治家が一番偉いなんてとんでもない。どんなに議員歴が長く、政治経済の知識に富んだ人でも、有能な官僚やブレーンがいなければ一人では何もできない。カネとコネさえあれば政治家になれるが、官僚になるには頭脳明晰、優秀でなければならない。
 今回の衆院選の当選者の学歴をみると、やはり東大卒が130人で一番多い。次いで早稲田大学、慶応義塾大学、京都大学、日本大学と続く。昔と違って東大卒が少なくなったのも、官僚が敬遠されるようになったのも、若者の意識の変化だろうか。時代が変わったというべきか。
 昔から「腐っても鯛」というが、やっぱり「腐っても東大」だろう。

 

 

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2 コメント

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東大も忖度? (sirousagi gamanoho)
2024-10-31 15:40:44
わが国の官僚の優秀さは誰もが認める事実でした!と過去形になりかねない近頃。
最高学府に学ぶ志高き青年諸君も
金権政治家の下請け?では遣り甲斐見失い
やる気0に落ち込むのでしょう。

腐っても東大」と思い込む善良な庶民が
今気がかりなのは某宮家の東大進学工作?どうか噂でありますようにと願っています。
誇り高き国立校が権力に屈するようでは
もう日本の未来はありませんからね。
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Unknown (オールドレディー)
2024-11-01 09:46:02
★sirousagi gamanoho さんへ
官僚も優秀でなければエリートには慣れません。事務次官になれるのは一人だけ、なれなかった同期は退職するとか。厳しいですね。
政治家にいいようにこき使われては苦労して東大に入った意味がない。ならば自分の可能性に挑戦しようとする若者はガッツがありますね。
昔は帝国大学卒業の学士さまは特別な人でした。今でも東大に進学する人は多いようで、やはり「腐っても東大」のようです。
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