引っ越しはもうイヤだ！・・・

　水曜日にスイミングプールで顔見知りの人たちにあいさつをしたとき、私と同年代で、ご主人が亡くなって家業を廃業、悠々自適に暮らしている人のひと言でガクッときた。「いいなあ、私もそういう所に住みたいわあ」、「空き部屋はまだあるみたいよ。買えば…」と私。「いくらくらいするの？」、「築１０年の中古だから、角部屋でも１千万あれば買えるよ」と言うと、「わあ、そんなに安くて買えるの！」という。
　私にしてみれば清水の舞台から飛び降りて、またよじ登り飛び降りるほどの大決心だったのに、金持ちの人にとっての１千万円は安いの範疇なのかと、改めて金銭感覚の違いにガクッときたのである。だが、「上を見ればきりがない、下を見ればあとがない」で、人は人、自分は自分と思わねばやってられない。

　３０日の引っ越しを控えて、一昨日よりぼつぼつ荷物の整理、箱詰めを始めた。１人暮らしだし、見回しても大してありそうに思えなかったのに、出してみるとあるわあるわ、詰め終わった段ボール箱が徐々にリビングを占領してゆく。これでは引っ越し先での片付けが思いやられる。普段、力仕事をやらないので腰が痛くなってどうなることかと心配したが、長年続けたスイミングの効果だろうか、作業を止めると腰の痛みも治まったのでヤレヤレだ。
　引っ越し当日は３０年来の親友がついて来てくれて、一晩泊って手伝ってくれるという。だが、自分で片付けなければどこに何をしまったか分からなくなると困るので、少しずつやろうと思っているが、来てくれるのはありがたい。

　先日１５日に親友の車で移転先のマンションの掃除に行った。今までは１ＬＤＫだったので床の掃除はフローリング用のウェットシート２枚で足りていたが、今度は２ＬＤＫで少し広くなったので、何かほかの掃除用具はないものかと探していたら、ちょうどテレビの通販番組でしつこいくらい宣伝していた掃除用具が量販店で売っていたので購入した。
　さっそく使ってみたが軽い。あまりに軽すぎて物足りないと、親友は昔どおりにぞうきんで拭いてくれた。だが、足踏み式の脱水は水切れがよくて和室の畳を拭くのにはちょうどいい。昨今はお金さえ出せば便利なものがいくらでもあり、短期間で買い替えをするつもりなら１００均かニトリで十分である。

　今日午後から管理会社が点検にくることになっている。清掃代２万円と、敷金からいくらかは引かれるだろう。明日午後からはＮＴＴが光フレッツの回線を取り外しにくる。今度の移転先は光フレッツが開通していないので、ＡＤＳＬになるそうだ。モデムの設定、無線ランの設定、プロバイダの接続設定など、今までは量販店の懇意な主任にまかせっきりだったから、こんな時には困る。まあ、どうにかなるだろう。