100歳以上の長寿者を「センテナリアン」と呼ぶそうだ。聞こえはいいが、「憎まれっ子、何とやら…」にはなりたくないなあ。
2022年9月1日時点で100歳以上の高齢者の数は、前年より4016人増の9万526人、増加は52年連続だとか。全体のうち女性が8万161人と88.6%を占め、男性は1万365人。やはり女はしぶといねえ。
専門家がいうには、100歳以上の長寿者の医療費を、75~99歳で亡くなった高齢者と比較すると、センテナリアンの方が死亡前1年間または30日間に要した医療費の総額が低く、入院する人の割合も低かったという。
また彼らは認知機能が高いこと、心臓血管病になりにくいこと、加齢にともなって歩行速度が落ちたり、体が弱る状態のフレイルになるのが遅いことが分かっているという。
それは体の機能が衰えていないので高齢になっても有酸素運動が続けられ、脳への血流を促す。そのため、いつまでも認知機能が保たれるということだ。「センテナリアン」は若い時から暴飲暴食せず適度な運動を続けてきたから健康で長生きしているらしい。が、私は寝たきり老人になってみじめな老後を送りたくないから、毎日仕方なく運動しているだけだ。
しかし日本の将来を思うなら、「センテナリアン」は減って「チルドレン」が増えてくれなければ困る。ちなみに2022年の出生数は、前年比▲5.1%減の77万人前後となる見通しだとか。これまでわが国では、「結婚したら、子どもは持つべき」という考え方が普通だったが、昨今は「一生結婚するつもりはない」という若い世代が増えているらしい。
政府は10月、図のような子育て支援策を打ち出した。妊娠届と出生届の提出時に計10万円相当を給付する方針で、自治体で育児用品などと引き換えることができるクーポンを発行するか、現金を支給するか判断してもらうことにするとか。また、子どもが生まれたときに原則42万円を支給している「出産育児一時金」については、2023年4月から大幅な増額を目指しているという。
しかしどれも1回こっ切り、それだけで子どもを産む気になるだろうか。今の世の中、安心して子育てができる環境には程遠い。本当に支援が必要なのは生まれてからだろう。
余談だが、岡山県北東部にある人口5700人余りの奈義町では2019年の合計特殊出生率が2.95まで回復したという。子持ち世帯のうち半数以上が子どもを3人以上持つという。
合計特殊出生率とは、1人の女性が生涯に産むことが見込まれる子どもの数を示す指標である。日本の出生率は1.27、少子化対策の「奇跡のまち」として注目を集めるのも納得できよう。
この奈義町には自衛隊日本原駐屯地があり、国からの交付金や、隊員家族がたくさん居れば町もにぎわうし、町の財政も潤う。そのためか平成の大合併の時もこの町だけはどことも合併しなかった。この町では子育て制度を充実させるために「奈義町子育て応援宣言」を掲げ、安心して産み育てられるまちづくりを目指しているという。いろいろやってるなあ!
奈義町は私が以前住んでいた津山市とは隣り合わせ、車で15分足らずの距離にある。青々とした山並み。広い空、田んぼ、夏にはホタル。日本の田舎町という響きが似合う。四季折々には友人たちとよく遊びにいったものだ。山登りなら「那岐山」、グルメなら「奈義ビーフ」、奈義美術館で絵画鑑賞もよし。のんびりできる!
海側も県北も真ん中?も、気候風土が優しく貧富の格差が少ない?穏やかな住みよい街!昔から思っていました。
奈義町の事は、記事を読んで初めて知りましたが、その気になって損得勘定無しで
取り組めば、ちゃんと結果がでるのですね。
目先だけ追っての政策では日本の行く末は真っ暗闇
スーパーセンテナリアン(110歳以上)が増える事より
赤ちゃんの泣き声が響き渡ることを
祈ります。
岡山県は昔から人柄がよくないと言われていました。昨今は交通マナーの悪さが指摘されています。でもだんだんと人柄も変わってきていると思います。
自治体がどんなに立派な計画を立てても町民の理解と協力がなければ実施まで行きません。日本中が奈義町のようだと子どもの数も増えるでしょうに…ね。
中国も慌てていますが、日本の方がひどいかも・・
きっと年金も医療も今まで通りには行かないでしょう
今まで通り、死ぬまで年金支給なんて無理でしょう。
私の知っている人は96歳の母親の(遺族年金)で息子が悠々遊んで暮らしています。
岸田総理は防衛費を5年間で43兆円に増額するとか。その財源は国民から搾り取るしかありません。あれもこれも国民負担、そのくせ海外に行ってはODAをポンと、ウクライナ支援はもういい加減にして国内の子どもの貧困をどうにかして!
支援するのなら線引きから変えなくては。岸田さんには失望しました。