いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

コードその3

2012年01月28日 | ピアノ・音楽

 コードの本、読みました。そして見事に自分の勘違いを発見。

 ホ長調のⅠの和音はEの後にmなんか付けずに、Eだけでよかったのです。小文字のmは、マイナーの意味、すなわち、短調という意味が加わります。ホ長調のⅠの和音ミソ♯シ♯はマイナーではないので、mなんかいらないわけです。見事に間違っていました。すみませんでした。

 しかし面白いことも分かりました。

 ハ長調の場合、機能和声とコードの組み合わせはこのようになっています。音名と言えば、ドイツ語音名もあるのですが、ここのコードでは英語であらわします。そして連想していただきたいのは、串に刺した団子です。

 ドミソ レファラ ミソシ ファラド ソシレ ラドミ シレファ 

 Ⅰ   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ    Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ

 C   Dm   Em    F     G   Am  Bm♭5

mの付いていないドミソ、ファラド、ソシレは明るい響きです。

Fのファラドはヘ長調 (♭1つ付く長調)、

Gのソシレはト長調 (♯1つ付く長調)のⅠの和音になっています。

 

mの付いたレファラ、ミソシ、ラドミは悲しい響きです。

Dmのレファラはニ短調 (♭1つ付く長調)、

Emのミソシはホ短調 (♯1つ付く長調)、

Amのラドミはイ短調 (♯も♭もつかない短調)のⅠの和音です。

 

ハ長調のⅦの和音シレファは、mのつかないBではありません、すなわち、長調の和音ではありません。

Bにしたいのだったら、

シレ♯ファ♯、ロ長調のⅠの和音にしなければなりません。

しかし、他のmのついた和音とも微妙に違います。

mだけがついた和音だとしたら、

シレファ♯、ロ短調のⅠの和音になるのですが

ここでは シレファ♯、のようにファに♯がついておらず、シレファ です。

そして問題のファは、シから数えたら、

シ ド レ ミ ファ

と5番目の音で5度あいています。

ただのmになるのだとしたら、その5どあいたファに、♯がついていなければならないのですが

シレファ の ファ には、♯がついていない、すなわち半音下がる=♭になる

というわけで、後ろに♭5という記号がつくわけです。

すごいな~。

 

そして、ここからが、分かってとてもよかったと個人的に感じたことなのですが、

長調のコードはすべて、このような配列になるとのこと。〇の中には、英語の音名が入ります。最初の〇には、音階の最初に来る音(主音)がきて、それから次の音へと移動します。

  

 Ⅰ   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ    Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ

 〇   〇m  〇m   〇    〇   〇m  〇m♭5

 

♯が1つ付く ト長調の場合は

 Ⅰ   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ    Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ

 G   Am   Bm    C     D   Em  Fm♭5

 

♭が1つ付く へ長調の場合は

 Ⅰ   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ    Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ

 F   Gm   Am   B♭   C   Dm  Em♭5

 

そして、問題の♯が4つ付く、ホ長調の場合は

 Ⅰ   Ⅱ    Ⅲ    Ⅳ    Ⅴ   Ⅵ   Ⅶ

 E   F♯m  G♯m   A    B  C♯m  D♯m♭5

 

長調の場合は、ⅣとⅤの和音は、メジャーすなわち長調の和音になります。そしてⅣの和音は♯の1減った(♭の1増えた)下属調の、Ⅴの和音は♯の1増えた (♭の1減った )属調の和音になります。

 当たり前と言えば、当たり前なのかもしれませんが、さすがコード、きわめてシンプルで説明しやすいように、作られています。感動的です!

 長調でもこのようなきまりがあるのだから、短調でも絶対にあるに違いありません!

コードについては、またなにやらと説明をするかもしれませんが、気が向かれた方は、お付き合いいただけたらと思います。

 

 (ちなみに今日はリコーダー吹いてきました。昨年末以来練習を放置していたまま1月がきてしまいました(汗)。ただ今やる気蘇り中。)


杉谷昭子さんのCD

2012年01月28日 | ピアノ・音楽

 最近、杉谷昭子さんの「珠玉の名曲選『カタリ・カタリ』」という小曲を集めたCDにはまっています。このCD、フランクの変奏曲が入っているのをきっかけに買ったのですが、変奏曲だけではなくて他の曲の演奏も心に染み入るものです。

 入っている曲はタイトルにもなっているカルディルロ作曲杉谷さん編曲の「カタリ・カタリ」のほかに、ベートーヴェン「エリーゼのために」、モーツァルト「トルコ行進曲」、シベリウス「樅の木」、ドビュッシー「月の光」、メンデルスゾーン「春の歌」、シューベルト「即興曲Op.90-3」「楽興の時」、シューマン「トロイメライ」、ショパン「前奏曲7番」「前奏曲20番」、バッハ「主よ,人の望みの喜びよ」「シチリアーノ」、ラフマニノフ「前奏曲Op.3-2」、ブラームス「子守歌」など、こういう曲があったと思える、懐かしの名曲揃い。子供のころ、練習しなくなる前にあこがれながら聴いていたり、レッスンでは習えなかったのでピアノピースを買ったりした曲でした。グルックの「精霊の踊り」という曲もしっとりとした素敵な曲です。タイトルは知らなかったのですがポピュラーな曲だと思います。由来が気になるなあ。杉谷さんの演奏、音も美しく、音楽の流れがとても自然で、じんわりと来ました。愛聴盤になりそうです!