間に他の記事が入るかもしれませんが、コードの記事、当分続きそうです。私自身、頭を整理するために書いているので、ペースもゆっくりになりそうだし、不備なところもあるかと思いますが、ご了承ください。本当はすっと繋がるはずかもしれないことが、なかなか頭の中で、すっと繋がらないので、繋がるようになりますように、という思いもあります。
コードとなると、いわゆる三和音、とくに一番下の音(根音)と、根音の3度上の音(第3音)と、根音の5度上の音(第5音)を連想しやすいのですが、
その前に、1度と3度の2つの音、すなわち、3度の音程から、考えていきたいと思いました。
ハ長調の音階
ド レ ミ ファ ソ ラ シ
それぞれの音の3度上に、音を重ねていくと
ドミ レファ ミソ ファラ ソシ ラド シレ
になります。しかし、それぞれの音の間隔は、同じように見えて、実は違っています。主に鍵盤上での話ですが。
鍵盤を連想してみます。高い音に向かっていくとき
ドミ の場合は ド→ド♯→レ→レ♯→ミ 間に3本の鍵盤 ドミ
レファ の場合は レ→レ♯→ミ→ファ 間に2本の鍵盤 レファ
ミソ の場合は ミ→ファ→ファ♯→ソ 間に2本の鍵盤 ミソ
ファラ の場合は ファ→ファ♯→ソ→ソ♯→ラ 間に3本の鍵盤 ファラ
ソシ の場合は ソ→ソ♯→ラ→ラ♯→シ 間に3本の鍵盤 ソシ
ラド の場合は ラ→ラ♯→シ→ド 間に2本の鍵盤 ラド
シレ の場合は シ→ド→ド♯→レ 間に2本の鍵盤 シレ
というように、音によって違っています。赤字で示した間に3本の鍵盤がある音程と、青字で示した間に2本の鍵盤がある音程とがあります。
ド、ファ、ソが根音となった3度の音程には、間に3本の鍵盤があります。そういう音程を長3度と言います。
レ、ミ、ラ、シが根音となった3度の音程には、間に2本の鍵盤があります。そういう音程を短3度と言います。
そして、昨日書いた、長調のコードを思い出してみます。ハ長調のコードでいきます。
ドミソ レファラ ミソシ ファラド ソシレ ラドミ シレファ
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ
C Dm Em F G Am Bm♭5
ドミソ レファラ ミソシ ファラド ソシレ ラドミ シレファ
ド、ファ、ソが根音となったコードは、mの付かないメジャーコード
レ、ミ、ラ、シが根音となったコードは、mの付くマイナーコード
になります。
ということは、
mの付かないメジャーコードの根音、ド、ファ、ソ は、 長3度の根音ド、ファ、ソ と一致し
mの付くマイナーコードの根音、レ、ファ、ラ、シ は、短3度の根音レ、ファ、ラ、シ と一致します。
音が三つ串刺しになった三和音とはいえども、和音の響きの決定的な要素を決めているのは、根音と3度上の音、すなわち下半分の音
であることが見えてきそうです!
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ
〇 〇m 〇m 〇 〇 〇m 〇m♭5
の
和音の主な響き、mの有無の要素を決めているのは、下半分の3度の音程というわけです!
たった2音だけで作られた、3度の音程だけでも、表情の大枠の要素を作っているということが分かります。
そして、3度上に、さらに和音が重なることによって、さらに表情に色付けがなされていくことになります。
他にも短調やら、減や増やら、ハ長調でいうとシレ の上に来る♭5の謎やら、気になることがいろいろあるのですが、頭を整理させながら、徐々に書いていけたらと思います。