音程音程と書いていますが、頭の中だけではなくて、実際に楽器で鳴らしてみることが大切。
というわけで、
昨日話題にした音程を、ちょっとピアノで鳴らしてみました。そうしたら、つかみやすい音程と、つかみにくい音程とがあるような気がしました。(あくまでも私の感覚ですのでご了承を)
はっきり言って2音だけでは、長とか短とかいう感覚はつかみにくいことが多いです。どこが長なの、短なの?という感じ。
しかし音が三つになると、少しつかみやすくなります。
5度も加えた長3和音では、長調らしい雰囲気がすっとつかめました。ハ長調の音階を根音とした長和音、ドミソ、ファラド、ソシレからは素直に長調らしい響きが感じられました。
ところが短3和音の場合は、つかみやすかったりつかみにくかったりでした。ハ長調の音階を根音とした短3和音の場合、レファラ、ミソシ、シレファ(正確にはシレファは減3和音でちょっと違うのですが)は感じにくく、ラドミはつかみやすいような気がしました。本当はどの和音も短調のⅠの和音なのですが。。。ハ長調の音階というのが頭にあるからかもしれませんね。心理的なものがからんでいそうな気がします。
と、 あんまり役に立ちそうにない話を書きました。でも、不思議です。ちょっとしか聴いていない私が書くのもどうかと思うのですが、和音も、聴いているうちにだんだん分かってくる場合と、だんだん訳が分からなくなってくるケースとがあるような気がしました。聴けば聴くほど耳がマヒして癖がついてきそうな気がするケースの場合には、感覚が鈍らないように一休みするのもありかと思いました。同時に弾かずに分散和音なんかにすると却って聴きやすくなるのでは、と思ったりもしました。(注:これこそ平均律の限界なのでは、という説も出てくるかもしれませんが、そのように断言できる自信は、今の私にはありません。音程をとらえようとして却ってマヒしそうになる、というのにむしろ近い気が。)
それよりも実は昨日、ものすごいミスをするところでした。慌てて消した内容です。
なんと、3度は、短3度と長3度だけから構成されていることが判明!増とか減とかありそうですが、そういうややこしい音程は3度にはなかったのだ!
そのようなことを書きそうになった理由は、長調の音階に、3度の音程を重ねた3和音(トライアドというのですね)の下半分の音程には、長3度と短3度しかなかったから。だからうっかり、増や減はないものだ、と思いこみそうになっていたのですが、それは大間違い。
たとえばこんな音程があったのです。(注:根音はすべての音がなりうるのですが、ここでは白鍵が根音となっている例を挙げています)
ミ ソ♭
ファ ラ♯
ミソだったら、短3度ですが、ミソ♭のソ♭は、ソよりも半音低くなっています。なので、ミソ♭は、短3度よりも半音狭い、減3度ということになります。
ファラだったら、長3度ですが、ファラ♯のラ♯は、ラよりも半音高くなっています。なので、ファラ♯は、長3度よりも半音広い、増3度ということになります。
白鍵の音が根音になっている、減3度の音程は、ミソ♭、増3度の音程は、ファラ♯だけです。理由は鍵盤を思い浮かべて見られたらわかると思います。
ちなみに 減3度の音程は、こうなります。
ミソ♭ ミ→ファ→ソ♭ 間に1本の鍵盤しか入らない。
これはすごいことだと思いました、なぜなら
ドレ ド→ド♯→レ や
ソラ ソ→ソ♯→ラ
のように、隣り合わせの白鍵どうしの音程、すなわち長2度の音程と、間隔が一緒なので、ある意味一緒ともいえそうなのですから。
長2度と減3度、鍵盤上では一緒にみえますが、正確に言うと微妙に違います。平均律では一緒にとらえられますが、純正律では違うようです。例えばヴァイオリンでは微妙に音程を変えていることもあるようです。
隣り合わせの白鍵といえば悪さに向いた音程です。濁った音が出るのが面白かったのでむちゃくちゃ弾きのよき対象でした。
しかし減3度というと、もっと音程が離れていて、響きも高尚かつ深刻かつドラマチックなのではないだろうか、と思えてくるのだから、不思議ですね。
実際はどのように聴こえるかというと・・・試してみられることをお勧めします
最後に、ちょっぴり参考になりそうな音源を見つけました。学校のオルガンでよく弾いていました。連弾楽しそう。グリッサンドも入ってなかなかの名演です。
トトトの歌