
奥武島漁港で魚網の手入れをする漁師だろうか。
炎天下で一心不乱に網を洗う姿が抜けるような空の青さと雲の白さが印象的だった。
炎天下で一心不乱に網を洗う姿が抜けるような空の青さと雲の白さが印象的だった。
奥武島(オウジマ)は本島南部海岸にある小さな島である。
奥武島の干しイカを買いに行こうというN氏に付き合って、正午過ぎに奥武島に向かった。
那覇から小一時間ほどの南城市玉城(タマグスク)にある周囲約6kmの島だ。
近郊には平和祈念公園、玉泉洞、琉球ゴルフ倶楽部、ザ・サザンリンクスゴルフクラブや絶景のニライ・カナイ橋等がある。
昼食も出来るので観光の途中でも立ち寄ってみたい。

奥武島に架かる橋の袂の海浜で遊ぶ子ら。
国道331号線から標識に従って入ると2,3分で奥武島に着く。
橋を渡ると奥武島の漁港や海産物の商店や食堂、漁港がある。
近くに来たときなど、必ずてんぷらを買う。この日は平日なのに天ぷら屋では10人近い列が出来ていた。

海に向かう突堤の若者たち。奥武島の景色に溶け込んでいた。


N氏はこのイカを求めて来たのである。
意外と数が少ないのに驚いて首を傾げつつ一軒の魚屋に入った。
しばらくすると小さな袋を提げて元気なく出て来た。
「9月に入らないといいイカは獲れない」と云われ意気消沈していた。
手にぶら下げているビニール袋には小振りのイカが入っている。
余程、好きらしく来月には又来るという。

奥武島のハーリーに使われるサバニ。
ハーリーは旧暦5月4日に開催される。
糸満ハーレーをはじめ南部各地でも行なわれている。
奥武島では奥武島ハーリーが催された。

帰路は漁村の真ん中の道路を抜けて島の裏海岸に出る。
南部の海は美しい。
先の大戦末期、この東シナ海の海が軍艦で真っ黒になったという地元の人が話してくれたことを想い出して、美しくあればあるほど哀しくも切なく気持ちも沈んでしまう。
この一週間、通り雨の日が続き心もち秋らしくなり、朝夕は、幾分過ごしやすくなった。
昨日19日から旧盆の入り・ウンケーである。明日21日は旧盆の送りの日・ウークイだ。
沖縄にいる限り、できるだけ沖縄の風習に沿った盆をしている。
夏の奥武島・南城市玉城(タマグスク)
奥武島
