歯科医療に元の図、写真を載せています。
ご了承下さい。
即時荷重治療:4週間後の状態の正面観(図10)、上下顎の咬合面観(図11)、当該部位のアップ(図12)である。
事前に術前のシュミレーションとして模型上でユーテリティWAXで位置を決めてみる。このWAXは、直径が4mm位で簡易なインプラントの位置決めのシュミレーションに非常に有効である。(図13)
なるべく、時間短縮をする為に、予めステント兼用のプロビジョナルレストレーションを作製して用意して置いた。中に青く見えるのがインプラントに嵌る既成の印象用のキャップで、その上に即重レジンで歯冠を作製した。この写真では分かり難いが、ステント兼用なので中心に穴が開いている。これを持ちいれば、インプラントの位置が正確に決まる。又、そのまま穴を塞げばプロビジョナルレストレーションに成る細工をしてあった。(図14)これも、DRラムの受け売りである。しかし、後述するが、計画通りに上手くは行かない。
切開線のデザインが、非常に重要である。私はインプラントの周囲に角化歯肉が所要の量来るように考えて、角化歯肉の中に切開を入れる。インプラント植立後それを基点にして、インプラント周囲に角化歯肉を設定出来る様に切っている。今回も歯槽頂から少しずらして切っている。そして重要な事は、余りに剥離をしない事、骨表面を乾燥させない事、粘膜弁を乾燥させない事、湿潤環境下でオペをする事が大事であろうと考えている。全て必要最小限に留めるべきである。
ステント兼用プロビジョナルで起始点を定めて、インプラントを所定の位置に植立する。
この時に留意していたのは、各インプラント同士が平行で植立出来る事である。と言うのも、端からソリッドヘッドによる即時荷重を計画していたからだ。写真を見るとほぼ完璧に4本が平行に植立出来ている事が分かる。(図15)
これに対して、プロビジョナルを入れたのだが、ポジションは合っていても植立の深さが異なっていた為に、そのままで装着出来ず、歯冠を切り離してマージンの位置で合わせて、直接法で即重レジンで留めて、咬合面にも盛り上げて仕上げた。
問題は、仮着材をどれだけ綺麗に除去出来るかで、歯肉弁を開いた状態で装着を先にしてしまい、明視下で行い、その後で不足している骨を造成するGBR処置と縫合を行った。(図16)
この手技が非常に煩雑で難しい。初めてであった為、大変であった。その解決策としては、現在なら歯肉弁に先に縫合糸を通しておいて、糸を結ばずに置いてプロビジョナルを装着後結ぶ事で解決出来ている。
GBRはインプラントのホール形成で得た自家骨と移植材HA(ハイドロオキシアパタイト)を充填して、歯肉弁の骨膜がその部位を完全に覆うように縫合するのみで膜等は使用していない。仕上がりの咬合面観がスライドで示している。
*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/
ご了承下さい。
即時荷重治療:4週間後の状態の正面観(図10)、上下顎の咬合面観(図11)、当該部位のアップ(図12)である。
事前に術前のシュミレーションとして模型上でユーテリティWAXで位置を決めてみる。このWAXは、直径が4mm位で簡易なインプラントの位置決めのシュミレーションに非常に有効である。(図13)
なるべく、時間短縮をする為に、予めステント兼用のプロビジョナルレストレーションを作製して用意して置いた。中に青く見えるのがインプラントに嵌る既成の印象用のキャップで、その上に即重レジンで歯冠を作製した。この写真では分かり難いが、ステント兼用なので中心に穴が開いている。これを持ちいれば、インプラントの位置が正確に決まる。又、そのまま穴を塞げばプロビジョナルレストレーションに成る細工をしてあった。(図14)これも、DRラムの受け売りである。しかし、後述するが、計画通りに上手くは行かない。
切開線のデザインが、非常に重要である。私はインプラントの周囲に角化歯肉が所要の量来るように考えて、角化歯肉の中に切開を入れる。インプラント植立後それを基点にして、インプラント周囲に角化歯肉を設定出来る様に切っている。今回も歯槽頂から少しずらして切っている。そして重要な事は、余りに剥離をしない事、骨表面を乾燥させない事、粘膜弁を乾燥させない事、湿潤環境下でオペをする事が大事であろうと考えている。全て必要最小限に留めるべきである。
ステント兼用プロビジョナルで起始点を定めて、インプラントを所定の位置に植立する。
この時に留意していたのは、各インプラント同士が平行で植立出来る事である。と言うのも、端からソリッドヘッドによる即時荷重を計画していたからだ。写真を見るとほぼ完璧に4本が平行に植立出来ている事が分かる。(図15)
これに対して、プロビジョナルを入れたのだが、ポジションは合っていても植立の深さが異なっていた為に、そのままで装着出来ず、歯冠を切り離してマージンの位置で合わせて、直接法で即重レジンで留めて、咬合面にも盛り上げて仕上げた。
問題は、仮着材をどれだけ綺麗に除去出来るかで、歯肉弁を開いた状態で装着を先にしてしまい、明視下で行い、その後で不足している骨を造成するGBR処置と縫合を行った。(図16)
この手技が非常に煩雑で難しい。初めてであった為、大変であった。その解決策としては、現在なら歯肉弁に先に縫合糸を通しておいて、糸を結ばずに置いてプロビジョナルを装着後結ぶ事で解決出来ている。
GBRはインプラントのホール形成で得た自家骨と移植材HA(ハイドロオキシアパタイト)を充填して、歯肉弁の骨膜がその部位を完全に覆うように縫合するのみで膜等は使用していない。仕上がりの咬合面観がスライドで示している。
*参照:http://www.km-implantcenter-matsumotoshika.com/