星とか日々とか

ブログはじめました/2011/12/10

おおぐま座 M101銀河の超新星   2023年6月22日

2023-06-22 19:10:58 | 星空

先月5月19日に山形県の著名なアマチュア天文家の板垣公一氏が発見された、おおぐま座のM101銀河に現れた超新星を遅ればせながら今週始め撮影しました

右側写真のマークを入れてある天体が超新星(SN 2023ixf)、左側は同じ場所を2年前の4月に撮影したものです。 超新星は、質量の極めて大きい恒星が核融合の終焉を迎える際に自らの質量を支えられなくなって中心へ崩壊し、その反動で起こる大爆発と言われていますが、この銀河では過去にも何度か発見されています。 超新星というと今からもう36年も前になりますが、1987年にマゼラン雲に現れた1987Aは地球に近かったため(17万光年)南半球で肉眼で観察出来、またカミオカンデによるニュートリノ検出も成功して話題になったことを思い出しました

久しぶりに庭の物干し場へ引っ張り出して撮影に使った機材です。冬の間は積雪があり撮影は出来ないので、撮影鏡筒のR200SSを今年初めてメーカ(ビクセン)へオーバーホールに出しました。費用は低廉で、鏡清掃や光軸再調整は勿論のこと、ドローチューブの摺動具合やクランプの微妙な効き具合も上手く調整してくれていて、またバーティノフマスクでの合焦と回折像、スケアリングも満足いくものでした。 天体の導入はASIAIRに搭載されているプレートソルビングにより、もはや赤道儀の初期アライメント調整が不要となり、正確無比の自動導入が補正操作なしに出来るため、従来では考えられない数の天体を一晩で撮影することも可能になっています。こういう技術が普通に安価に使えるのは凄いことです。昔の銀塩の時代からは夢のよう。 ただご覧の通り、インターフェースやコントローラやガイド装置などから多数のケーブルが行ったり来たりしていて引っ掛かったり、あるいは突然意味不明の動作をする場合があるので(特に新しい天体導入時、原因は今のところ不明)、いつでも赤道儀の電源を切断できるようにしています(ちょっと無茶な方法ですが、これが一番確実)

コメント (2)
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