10月28日深夜から11月1日早朝までのキルナでの滞在期間で、オーロラを観望出来たのは2回、10月29日と10月31日です。
(このページの一番下にVRでオーロラを撮影した場所の様子を入れてあります。よろしかったらご覧ください)
2019.10.29 17h59m Nikkor14-24mmF2.8 α7s ISO8000 2sec
10月29日のオーロラです。雲が流れているのと、時間が午後6時前なので、このような写りです。でもかえって風情がありますね。北欧のオーロラは非常に早い時間帯から現れることがあるので日が落ちて暗くなってきたら、こまめにカメラを空に向けて試写してみることがオーロラを見逃さないポイントです。私は、晴れていても曇っていても、夕方になると定期的に空を撮影して、淡いうちにそれを見つけて、着替えや撮影場所への出発の準備時間を十分とれるようにしています。 夕食の時間帯とオーロラの出現が重なることもあり、中々悩ましいです。 下の写真は、10月29日の午後5時前にコテージの玄関から手持ちで撮影したもので、まだ周りが明るいため地上は完全に露出オーバ、けれど明るい空には既にオーロラのアーチが出ているのが分かります。肉眼ではこの時点ではまず見えません。このアーチが必ず成長して活発になるとは限りませんが、少なくとも準備開始の合図にはなります。
2019.10.31 21h24m Nikkor14-24mmF2.8 α7s ISO8000 2sec
10月31日、一日中曇りで、午後は雪でしたが、 夕方から奇跡的に晴れ始め、薄雲はあるものの、中規模のオーロラを見ることが出来ました。
2019.10.31 21h24m Nikkor14-24mmF2.8 α7s ISO8000 2sec
急速に成長し始めたオーロラ
2019.10.31 21h31m Nikkor14-24mmF2.8 α7s ISO8000 2sec
空高く上った。 薄雲りで霞んでしまったのは少し残念。
2019.10.31 21h32m Zuiko8mmF1.8 E-M10mark2 ISO6400 1.3sec
明るい流星が通過して行きました。当初おうし座群のものと考えたのですが、飛行経路が違うので散発流星だと思います。
この流星の動画です。 オーロラと流星 スウェーデン キルナ 2019/10/31 the Northern Lights with meteor in Kiruna 20191031 なんだ、これだけ? と言われそうなとっても短い動画で恐縮です。
VRによるオーロラ撮影場所です。画面左下の「THETA」という部分をクリックしてください。拡大出来ます。流星も一応写っています。薄雲に覆われているため、全体的に眠い夜空です。
オーロラと流星(キルナ スウェーデン) the Northern Lights with a meteor 2019/10/31
オーロラと流星(キルナ スウェーデン) the Northern Lights with a meteor 2019/10/31 - Spherical Image - RICOH THETA
帰路機内より
2019.11.01 19h44m Zuiko8mmF1.8 E-M10mark2 ISO16000 1sec
帰路、SK983便機内からのオーロラです。あまり活発ではなく、肉眼ではやっと見えるかどうかという程度でした。客席からオーロラを写す際に最も難しいのは、窓に映り込む室内の明かりを如何に遮断するか、ですが、驚いたことにそれ専用のレフ板が販売されていることを出発直前に知りました。自作も不可能では無く、結構な値段なので迷いましたが、携帯性に優れているため思い切って購入。結果は写真の通り。完全に遮光するのは無理ですが、少なくともとも撮影が可能になるレベルまでは室内光を遮断してくれるようです。
見えていた星を辿って星座を描いてみました。一番上に見えているのが北斗七星の柄杓の柄の部分、真ん中が、うしかい座(一等星のアークトゥルスは丁度エンジンの裏側辺り)、左の小さな星座はかんむり座、いずれも春の星座です。この星座たちが日本の中部地方で、この位置で見えることは無く、殆ど北の地平線に沈んでしまいます。緯度が30度も高い北極圏ならではの光景です。