北信濃では決して見ることができない星空と花々に逢うため、先月末八重山諸島に行ってきました。実は3月初めに行く計画を立てたのですが、
急用が入り断念、1か月半遅れで実現しました。 2回目以上のワクチン接種と慎重な行動はもちろん必須です。
八重山の4月、真夏に向かい花や風景が一段と美しいことは容易に想像できますがそれに加え、夜半前に南十字を観望出来る時期でもあり、
そのための多少の機材もスーツケースに詰め込んで北信濃を出発しました。
ルート: 自宅→(塩尻北前泊) 松本空港→(FDA)神戸空港→(ANA)那覇→(soraseed)石垣空港
松本 ~ 石垣まで、約8時間です。 眼下の風景に珊瑚礁が見え始めると「とおくまで来たな。。」と感じます。 ちなみに我が家の車庫に
来ているツバメたちは、これよりも遥かに遠いところから、航法装置も何もなしにピンポイントで飛んで来るのです。凄いですね。
表題の「南ぬ島」は、「ぱいぬしま」と読むそうです。西は「いり」、西表島「いりおもてじま」
途中、伊良部島が見えました
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星空の様子です。 南十字(みなみじゅうじ)、低空の雲に阻まれ残念ながら4つの星のうち3つしか確認出来ませんでしたが、何とか撮りました。
写真の下に同じ構図の縮小版で解説を入れてあります。
一番下のアクルクスという星が雲の中にあり、見えませんでした。 写真は画像処理をして星空を見えやすくしてあるのですが、実際の空は
薄雲が流れていて、十字の3つの星は何とか肉眼で確認できるくらいでした。 でもとにかく念願の十字を拝めました。(今回が3回目、最初
は1986年、次が2010年、そして今回)
ちなみに「南十字星」という言葉がありますが、正確には星ではなくご覧のように「みなみじゅうじ座」という星座です。 でも南十字星の方
が綺麗な言葉ですね。
下の図は、石垣島と北信濃で、同じ時間に星座の位置がどのくらい違うかを示しています。
緯度の差、約13度ですが、北信濃では残念ながら南十字を見ることは不可能です。だからこそ憧れの星座です。
せっかくの機会なので、南ぬ島の星空をくっきり写すために小型の赤道儀と三脚を持って行きました。 赤道儀も13度仰角が低いので
架台やレバーの位置を予め検討しておく必要があります。
撮影機材の分荷物が増えたので、帰りには預かり荷物20Kg越えが確実となり、やむを得ず宅配便のお世話になりました。
(3kgオーバーだったのですが、そのまま飛行機に乗せると帰路で6千円近く追加料金が発生します。宅配便では家まで僅か2千円
ちょっと、しかも驚いたことに中1日で到着しました。日本の運送網はすごい)
撮影データ:2022年4月25日 21時41分
Olympus Zuiko 12-40mmF2.8 (24mmF2.8) E-M10MK2 25sec ISO1600 ProSofton A(W) EQ:Vixsen POLARIE /石垣島
北信濃でも見える星座を一枚、冬の星座 おおいぬ座と石垣島の隣、竹富島
やはり低空は雲に覆われています。水平線近くの赤や緑の明かりは、島間の航路標識と灯台だと思います。
撮影データ:2022年4月25日 21時56分
Olympus Zuiko 12-40mmF2.8 (24mmF2.8) E-M10MK2 25sec ISO1600 ProSofton A(W) EQ:Vixsen POLARIE /石垣島
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星空もきれいですが、もちろん花や風景。
西表島の隣にある小さな島、由布島の温室、ブーゲンビリアと蝶がたくさん。 春とは言えまだ寒い北信濃から来たら、気温30度を超える
亜熱帯の八重山は全く別世界です。
西表島から由布島へは、水牛くんの車に乗っていきます。 この子は帰路乗せてくれた「元気くん」
潮が引いた干潟を水牛車がゆっくりと進む様子は、とおい昔見た映画の中の東南アジアの風景を思い出させてくれました。
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次は竹富島です。
もう美しすぎて言葉になりません。 人影がなくなりふっと何も音が聞こえなくなる瞬間、自分がここにいることが信じられない。
案内用に保存されている家のシーサー、魚をくわえています。 竹富島では大切な風景保存のため、家は一階建て、屋根は瓦と漆喰、
庭には白い砂を撒き掃除を欠かさず、塀は石を積む、と決められているそうです。 どのような場所の美しい風景もそうですが、それを
守るための地元の人の絶え間ない努力があるのですね。 感謝して拝見せねば。
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帰路に就く前日に行った平久保崎灯台です。 珊瑚礁の海の灯台。
晴天に恵まれ、眩い。うわーっ、思わず声が出てしまいました。
2020年早々から始まったコロナ渦で、八重山諸島の観光も大打撃を受けたそうです。その間も美しい風景も星空も変わらず、さぞ悔しく辛い日々だった
ことと思います。