
トキの島は季節の変化がはっきりしており、海・山の自然は多様性に富んでいる。今日(4日)は、強い季節風に晒されていると思うが、帰省していた一週間ほどは、雨が降った2日の夜から3日を除くと予想していたより暖かだった。初冬の里山を歩いてみた。
「ムラサキシキブ」はクマツヅラ科の落葉低木。木は2-3メートルの高さ。山間の田んぼに続く“登山道のような作業道”に光沢のある紫色の実をつけた枝を張り出していた。今年の秋、登山道を歩きながらあちこちで見かけ写真を撮ったが、気に入るものが見つからなかった。我が家の庭にも紫や白い実をつけるものがあるが園芸種だろう。私なりに、気品のあるムラサキシキブが見つかった。
変種の幅が広く、見分けるのは大変なようだが小柄ながら実をいっぱいつけるコムラサキ、葉や実が一回り大きいオオムラサキシキブ、一見貧弱なヤブムラサキからアメリカムラサキシキブなど・・。花は5-6月に咲き小さくて淡いムラサキをしており、実の紫を予告?している。
「ガマズミ」はスイカズラ科の落葉低木。5-6月に小さな白い花をつける。こちらも変種の幅が広くコバノガマズミ、ミヤマガマズミなどがある。戸隠山の尾根沿いで秋口に撮った写真をブログに乗せた記憶があるが、トキの島の里山では2ヶ月遅れ、真っ赤な実をつけていた。この実は食べることができるが、酸っぱいだけで美味しくない。雪を被るようになると酸味が少し薄れる。果実酒にされると言う。
