
先程まで「シラサギ」という種の野鳥がいるものだと思っていた。コウノトリの仲間のサギ科の内、白い色をした鳥の総称を“シラサギ”と呼ぶのだそうだ。ダイ(大)サギ、チュウ(中)サギ、コ(小)サギのほかカラシラサギ、頭が紅系色のアマサギなどが含まれる。良く目立つし、動きもゆっくりしているシラサギは“撮りやすい”被写体なのだが、私の腕では簡単ではない。
大・中・小のシラサギの見分け方。①1年中日本にいるのはダイサギ、コサギ。チュウサギは夏に渡ってくる(4-10月)②後頭部に冠毛があるのはコサギ(但し、冬毛にはない)③足が黒いのはチュウサギ④指の色が黄色いのはコサギ⑤体が大きくクビが細く見えるのはダイサギ・・・・など。もちろん、体の大きさで名が付いており、比べれば判るのだろうが、知らない場合には比較の仕様が無い。
総合的に、写真の個体は「コサギ」だと思う。冠毛は見られないが冬毛仕様なのだろう。灌漑用の水路の溜まり場にいたのを撮ろうとした。ゆっくり撮れると思ったら、近付くと逃げる。意外に敏感。電柱(通信用の柱?)の上に止まったところでようやく捕まえた。
夕方の4時頃。距離は30メートルほどあり、ファインダー越しには明るく見えたが、跡で見ると暗い。修正してみたたが、バランスが難しく元に戻した。飛び立った瞬間を撮りたいと思って待つが、なかなか飛び立たない。3回追いかけて逃げられた。ようやくピントを合わせ、待ち構えているが動かない。カミさんに追い立ててもらいたかったが“呆れ切って”先に行ってしまった。
10分弱待って撮れたのがこの写真。強い北風でバランスを崩したのか、羽ばたこうとしたがちょっと早すぎた。数分後、夕空に舞い上がり、絶好のチャンスがあったのだが何故かシャッターが降りなかった。結局は・・ただのサギ。