啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ツルウメモドキ」

2011-12-07 08:12:48 | 山野草

「ツルウメモドキ」はニシキギ科の落葉ツル性木本。生け花にされているものや庭木として植樹されているのをたまに見かけるが、登山道を歩いていても余り見かけない。トキの島で実家の裏山を歩いていると真っ赤な種をいっぱい付けた立派なツルを見つけた。

春から初夏にかけて付ける葉の様子が“ウメ(梅)”に似ており、ツル性のためにこの名がついているという。似たような名前で「ウメモドキ」という落葉低木があり、この木に似ており(葉や赤い実の付き方など)ツル性だからこの名がついているのだと思っていた。調べて見るとツルタイプがニシキギ科なのに対し、ウメタイプはモチノキ科。葉が落ちて、赤い実の状態になったのを見ると似ているが、実際にはかなり違うようだ。

花は5月頃に開花。黄緑色の花弁5個を葉腋から出す。雌雄異株。トキの島から持ち帰ったツルウメモドキを植えておいたが、5年ほど経っても実を付けず伸びる一方なので、昨年根元から切ってしまった。雄株?受粉できなかった?理由は判らない。果実は秋に淡い黄色に熟し3つに裂ける。赤い皮に被われた種子が出てくる。これが美しく生け花や装飾用に使われる。
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