
苦労して覚えた植物の名を、半年も経つとすっかり忘れてしまうことが結構ある。逆に、ようやく覚えたものの印象が薄く「来年咲く頃には忘れてしまうだろうな」というものを“しっかりと覚えている”こともたまにある。“マルバルコウソウ”は、昨年調べ覚えたものだがスンナリと名前が出てきた。
「マルバルコウソウ」はヒルガオ科サツマイモ属のツル性1年草。北アメリカが原産地の帰化植物で、江戸時代に観賞用として持ち込まれ、現在では野生化している。園芸種で良く似た花をつけるが、葉が糸のように細い「ルコウソウ」という種がある。赤い花で葉が丸いことから名が付いているのだそうだ。
写真の個体は鮎川の堤防沿いで撮ったもの。散歩をしていると、垣根の脇や道路わきの草地など人家の近くであちこち見る。ネット上の書き込みで“栽培されていたものが野生化した証拠”としていた。
「アサガオ」はヒルガオ科サツマイモ属の1年草で園芸植物。古く奈良時代に遣唐使が種を薬用として持ち帰った。下剤などに使われたのだそうだ。薬草として今でも使われているかどうかは知らないが、園芸植物としては何処にでもある夏の花。鮎川堤防沿いで草むらに咲いていた。ヒルガオだと思って写真を撮ったのだが、葉の形がどうも違う。野生の形で生えているが、朝顔の種が何らかの形で移動し、根付いているのだろう。
ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属の多年草)とアサガオは外見が良く似ているが、分類上はかなり違っていることに驚いた。「アサガオがヒルガオ科」「ヒルガオ属とサツマイモ属」「1年草と多年草」・・・。
