啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

番外編 「堀越二郎の軌跡」

2013-09-01 13:34:50 | その他
スタジオジブリ映画「風立ちぬ」で主人公のモデルとして取り上げられている堀越二郎。ゼロ戦設計者である。
1903年6月 群馬県藤岡市上落合に生まれ生誕110年を迎えた。実は、上落合は当家からきわめて近く、私が子供の頃、父親が、堀越二郎のこと、中島飛行場のこと、ゼロ戦の話を時々していた。上落合の隣、白石という場所に「藤岡歴史館」がある。小さなこじんまりとした歴史館であるが、現在 企画展「堀越二郎の軌跡」が開催されている。
ゼロ戦の実物を初めて見たのは、実はニュージーランドのオークランド博物館。正直、その時の印象は「何とコンパクトなの? すごく機体が小さい。これがあのゼロ戦?」しかし、まさに、日本の戦いを象徴するような存在だったのだ。設計はなかなか難しく、機体を軽くするためにさまざまな工夫をしたという。藤岡歴史館には彼の直筆のメモがある。私など凡人にはチンプンカンプンだけれど、彼の緻密なメモには恐れ入る。航空機に美しさという理想を求めながら、戦争という時代に翻弄された。爆弾を抱えていく神風特別攻撃隊にゼロ戦の投入。彼の苦悩はいかばかりか。戦後、残存は1000機ほど。しかし、これも処理された。
余談だが、以前に読んだ本で、百田尚樹の小説「永遠のゼロ」・・・感銘を受けた。
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