啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

池の平湿原の花 Ⅲ 「ゴゼンタチバナ」 「イワインチン」

2013-09-28 17:33:16 | 高山植物
「ゴゼンタチバナ」 ミズキ科

高さ5〜15cm位の常緑半低木。花期は夏。花の色は白。林の中で育つ日陰の花。和名は「御前橘」で、発見地の石川県白山の御前峰(ごぜんがみね)とカラタチバナに似た赤い果実が名の由来という。湿原に行く山中、何度か目にしたが、よく見ると葉が、4枚のもの、5枚、6枚とさまざま。これらすべてに実がついているわけではなかった。当地の方に伺ったところ、葉が6枚ないと絶対に実をつけないとのこと。そういわれて観察していると、実際その通りであった。


「イワインチン」 キク科

別名「イワヨモギ」。インチンとはヨモギの漢名。東北地方から南アルプスにかけて分布。日当たりのよい乾いた草地や岩がれ地に生える多年草。黄色の小花が密集してつく。開花は8月〜9月。日本固有種。草丈10〜30cm位。葉は深くさけ互生。あちらこちらで目にした珍しい名の植物。他の花が終わるころに咲く。花の少ない登山道で、黄色は鮮やかできわだっていた。
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