
所有する2万5千分の一の山歩き用の地図で見ると、明確な登山ルートが見当たらない。しかしながら、標高が1500メートル以上、地元の神流町で行われるイベント「神流マウンテンウォーク&ラン」のパンフレットを見ると、白髪山のピークが通過点になっている。様子が判りにくい山だが“林道から近い。迷うことは無い”と思い昨日歩いてみた。
「白髪山」(1521メートル」は西上州・赤久縄山の西南にある。イベントの通過点となる山だが、登山口の表示はない。地図であらかじめ場所(山の位置)を確認していたので、杖植峠を越して駐車スペースがある場所からスタートした。
廃道に近い荒れた林道の入り口にテープが巻かれている。ここから入る。5分も行かないうちに行き止まり。沢に下るように獣道程度の踏み跡があり踏み込む。沢筋、笹が多いところ、落ち葉の吹き溜まりなどで道が消え不安になるが、たまにあるテープで安心する。道が消えた2本目の沢を上がった途端に“ガサガサ”と動物の気配。グレーの毛に覆われ丸々と太ったカモシカ(まだ子供?)が猛スピードで下っていった。キジ(ヤマドリ?)の羽ばたきにも驚かされながら歩く。
笹薮を越すと標識。北が白髪山、南は万場町・倉持集落とある。今までのヤブ歩きがウソに思える立派な登山道。ラン&ウォークの目印テープも随所に。小ピークを越すともう白髪山。山頂には“図根点(写真)”があった。図根点は三角点や水準点など測量に使う標識の総称で、基準になるものの一つだとか。
葉を落とした樹林越しに冠雪した八ヶ岳、両神など埼玉県境の山々、赤久縄山など望める。時計を見るとまだ歩き出して40分ほど。物足りない。立派な道を尾根伝いに赤久縄方面に歩き出していた。山頂から片道2キロほど往復し、白髪山で昼食。来た道を戻った。
