啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「センニンソウ」

2013-09-09 10:55:27 | 山野草
「センニンソウ」 キンポウゲ科

56年ぶりのオリンピック開催決定。マスコミでは連日多方面からそれにかかわるニュースが満載だ。経済波及効果、インフラ整備、新たな雇用等々。若いアスリートにとってはすぐ近くの夢の舞台。どんな選手が誕生するのだろうか。あと7年ですかっ。私は・・・元気でいられるだろうか。その頃は○○代に突入!!それこそ花の名のように、センニンみたくなっていまいか。

花期:8月〜9月。日本全土で分布。道ばたや林の縁など明るい場所を好む。ツル草で有毒植物。汁が皮膚につくと、水ぶくれができることがあるという。有毒植物とは思えないほど花が美しく可憐で清楚である。ほのかに甘い香りもする。個体のものは、竹沼で撮影したものだが、昨年よりだいぶ花が少ない。これも、猛暑、水不足が影響した為か。お気に入りの散歩コースは植生が豊かで、多様な植物が楽しめるが、雨が降らないと葉が萎れ、元気がなく土埃にまみれてかわいそう。
名の由来は、実の先端につく白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからついたのそうだ。

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尾瀬 「歩荷」

2013-09-07 12:34:02 | その他
今回、尾瀬の花シリーズとしてアップしたのは15種類。まだ、撮影した花はあるのだが、図鑑やネットなどで調べても、確かに似ているものはあるのだが、名を特定するには自信がない。・・・ということで、尾瀬シリーズは今回で終了します。
鳩待峠から山の鼻へ向かう途中、偶然出会った歩荷さん。背中に大きな背負子をつけて、ゆっくりゆっくり同じ歩調で、息を整え、とにかく一歩一歩進む。いったい何十kgあるのだろうか?私など、500mlの水を2本持っただけでも重く、早く飲んでしまいたいという気持ちになってしまう。Мさんと一緒の時は彼が水当番。飲み水はもちろんのこと、コーヒーやカップメンなどに使う水を2人分持ったわけで、「さぞ重たかっただろう」と今更ながら感謝している。
重たい荷物を運ぶ歩荷さん。「お疲れ様!」と心の中で声をかけた。
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尾瀬の花 Ⅶ 「ヨツバヒヨドリ」 「ハンゴンソウ」

2013-09-05 11:10:41 | 高山植物
「ヨツバヒヨドリ」 キク科

昨夏、8月下旬 東電小屋の周辺に個体の花が群生していた。「もう、フジバカマが咲いているんだね」と言ったら、Ⅿさん「それはフジバカマの仲間だけれどヨツバヒヨドリだよ」と教えてくれた。よーく似ていて区別が難しいが、やはり注目は葉。
フジバカマ・・・・・一枚の葉先が3つに深くさけている。
ヨツバヒヨドリ・・・葉が4枚(3〜5枚もある)輪生。
その他ヒヨドリバナというのもあり、なかなか厄介ですね。名の由来は、ヨツバヒヨドリの花は、枯れてよく燃え、ひおこしの材料になるから、「ひおこし」から火を取る(ひおとる)に転嫁してヒヨドリの名になったのだそうだ。これは、山の鼻周辺で撮影した。


「ハンゴンソウ」 キク科

またまた難解な植物。花期は8月上旬〜9月上旬。茎の上部に2cm位の黄色の花をたくさんつける。高さ1・2〜2m位。キオンによく似ているが、見分け方はやはり葉に注目。深い切れ込みを持つ手のひらの形。漢字で「反魂草」。盂蘭盆会のころに咲くことに由来しているという。
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尾瀬の花 Ⅶ 「ゴマナ」

2013-09-04 14:54:45 | その他
 夫、Ⅿさんのブログ「啄木鳥の詩」、残念ながら本日閉鎖になってしまいました。書籍化したページだけは私のブログ、同じタイトル「啄木鳥の詩」に挿入されています。よろしかったらご覧ください。

尾瀬国立公園のあり方について関係者が話し合う「尾瀬サミット」が2日から始まった。尾瀬では近年、シカによる貴重な植物への食害が深刻化。また、年間32万人の入山客の6割が鳩待峠に集中するという問題がおきている。さらに、立ち枯れの木の処理など諸問題対策が議論されているそうだ。大好きな尾瀬が、安全で豊かな自然を楽しめる環境であるよう願っているし、湿原が荒廃しないよう一人ひとりが守って行きたいものだ。

「ゴマナ」 キク科

キク科ほど難解な植物はない。花の付き方はもちろんのこと、葉の付き方、鋸歯があるか否か、ザラザラしているか、切れ込みがあるか否か、葉の大きさは・・・?あげたらきりがない。植物を特定するには本当に難しい。細かな注意力と観察力を持たなくてはならないと痛感。
茎の頂に白い花びらをつけ、中心が黄色の花をたくさんつける。葉は細長い楕円形で長さ12〜15cm位。和名は胡麻菜で、葉がゴマに似ているから。若芽は食用になるらしい。花期は8月上旬〜9月上旬。高さ1〜1.5m位。
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尾瀬の花 Ⅵ 「オゼトリカブト」 「キツリフネ」

2013-09-02 09:43:08 | 高山植物
 「オゼトリカブト」 キンポウゲ科

花期 8月下旬〜9月下旬。高さ0.8〜1m。尾瀬植物手帳によれば、オクトリカブトの変種で湿原に直立するものを、オゼトリカブトというのだそうだ。では、オクトリカブトは・・・?違いを調べてみたが、植物音痴の私にはなかなかの難問。両方とも「草原では直立する」とあるが、強い風でも吹いたら茎は写真の様に傾いちゃうし・・。まっ、素人の私は、尾瀬に咲いているからオゼトリカブトに決めました。いずれにしても、だれでも知っているのは毒性が強いということでしょうか。

 「キツリフネ」 ツリフネソウ科

花期 7月中旬〜9月上旬。高さ40〜70cm位。一年草。この花との初めての出会いは、赤城山、大沼の湖畔をドライブしている時、「あっ」と急にⅯさん車を止めカメラ抱えかけよった。私はトボトボ後をついて行き、目にしたのは黄色のツリフネ。鮮やかで印象的。キツリフネは山の木陰に生え、ツリフネソウは陽地に生える。花の色が違うだけで基本は全く同じと思ったら、どうやらそれだけではなさそう。相違点を調べたが、細かく書かれていて・・・。いずれにしても花は非常に特徴的で、帆掛け船を下げたような形をしておもしろい。
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番外編 「堀越二郎の軌跡」

2013-09-01 13:34:50 | その他
スタジオジブリ映画「風立ちぬ」で主人公のモデルとして取り上げられている堀越二郎。ゼロ戦設計者である。
1903年6月 群馬県藤岡市上落合に生まれ生誕110年を迎えた。実は、上落合は当家からきわめて近く、私が子供の頃、父親が、堀越二郎のこと、中島飛行場のこと、ゼロ戦の話を時々していた。上落合の隣、白石という場所に「藤岡歴史館」がある。小さなこじんまりとした歴史館であるが、現在 企画展「堀越二郎の軌跡」が開催されている。
ゼロ戦の実物を初めて見たのは、実はニュージーランドのオークランド博物館。正直、その時の印象は「何とコンパクトなの? すごく機体が小さい。これがあのゼロ戦?」しかし、まさに、日本の戦いを象徴するような存在だったのだ。設計はなかなか難しく、機体を軽くするためにさまざまな工夫をしたという。藤岡歴史館には彼の直筆のメモがある。私など凡人にはチンプンカンプンだけれど、彼の緻密なメモには恐れ入る。航空機に美しさという理想を求めながら、戦争という時代に翻弄された。爆弾を抱えていく神風特別攻撃隊にゼロ戦の投入。彼の苦悩はいかばかりか。戦後、残存は1000機ほど。しかし、これも処理された。
余談だが、以前に読んだ本で、百田尚樹の小説「永遠のゼロ」・・・感銘を受けた。
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