小雪舞い降りる、寒い朝。
部活に出る娘を、高校まで送って行きました。
祝日なので、道路は、空き空き。
それを見越して出たつもりだったのに、
予定よりも、うんと早く到着してしまい、
「早すぎるわッ!!」といって、娘に怒られました。
え~??
送って行ったのに、なんで、怒られるのよォ?????
母業は、割りにあいません
さて、続きで、ベタなレンジャーものの、その②です。
たぶん、もうあと一回くらい、③で、終わるかな?
シティのはずれにある、人気のない公園。
ピンクは、ひとり、ジャングルジムの天辺で、ぼんやり、空を見上げていた。
もう、僕に、帰るとこなんか、なくなってしまった。
これから、どないしてったら、ええんやろ?
そこへ、下の方から声がした。
「あ、ピンクレンジャーや!」
「ほんまや。俺らのテリトリーで、なにしてんねん!!」
悪悪少年団の、なか男ときりや男だった。
「テリトリーやって?」
「そやで。降りて来いや」
「勝負せえや。今日こそ、決着つけたるわ」
「勝負とか、もう、ええわ。ぼく、もう、レンジャーではおられへんもん」
「はあ?」
「なんて? そんなとこで、ごちゃごちゃ言うても、聞こえへんわ。
降りて来いって」
「なんで、年下のくせに、命令口調やねん」
文句を言いながらも、ピンクは、下へ降りようとした。
「ヨッ・・・と!」
最後の2段めくらいから、ジャンプする。
「あかん、カッコええがな」
「ほんまや。やっぱ、根っからのスターやねんな」
顔見合わせて、なか男ときりや男が、うなずきあう。
「どないしてん? なんか、あったんか?」
「俺らでよかったら、話、聞いてもええよ?」
妙に優しい口調の二人だが、
人を疑うことを知らないピンクは、その優しさに、騙されてしまう。
そして、さっきの出来事を、
ついつい、二人に、しゃべってしまったのだった。
「行くとこないんやったら、俺らのとこ、来たらええやん」
「ほんまやで、それが、ええわ。
俺らんとこ、仲間がいっぱい、おるで」
「そうやで。謎組のやつらだろ? 俺足組も、いろはに、ず組も、な。
あ、それに、もっとちっちゃいんやって、いっぱいおんで」
「でも・・・」
「なにも、今すぐ仲間になろうとは、言わへんよ」
「ここ、寒いし。俺らんとこで、ちょっと暖まろうや。
な、腹、空いてへん?」
「僕、そんなに、食欲ないんやけど・・・」
「ええやん、ししゃもも、あんで?
正月の残りモンやけど、餅もあるし」
「おう、そうやで。仲間に、餅の変わった食べ方するやつ、いてんねん」
「へえ、どんなん?」
「口では、よう説明出来ひんわ」
「今なら、アジトにはまチャンもいてるし、作ってもらったらええやん」
「な? 行こうや」
「・・・・・・うん、そしたら、ちょっとだけ、お邪魔するわ」
「よッしゃ!」
「よッしゃ!」
二人に連れられて、公園を出ようとしてるピンクを、
たまたま見ていた影が、あった。
「楽器隊・その伍」のメンバーでもあり、
また、「謎組」の一員でもある、餓ッ鬼ーだった。
しばらくの後、餓ッ鬼ーは、街中で、
何かを探すように、きょろきょろとしている、ブルーに出くわす。
「あ、ブルーさんじゃないっすか。なにしてんすか?」
「ああ、ちょうど、ええわ。なあ、うちのピンク、見んかった?」
「ピンク、どうかしたんすか?」
「いや、ちょっと、いきなり訳分からんこと言って、
飛び出していってしもうたんや」
「へえ・・・」
そこへ。
「おい、ブルー!! おったか?」
イエローが、後ろから声をかけた。
「あっちのカフェには、おらんかってん。
寒がりやから、どっかで、あったかいもん、飲んでると思うたんやけど、な。
あ、なんや、餓ッ鬼ーやん」
「お久しぶりっす」
「おまえ、こんなとこで、何してるん? 今日は、謎組か?」
「違いますよ、今日は、楽器隊・その伍のほうですって」
「ほんまか?」
「ほんまですって。
謎組やったら、レンジャーのお二人の前に、よう、出てこれませんもん」
「ふうん、まあ、ええわ。で? 何してるん?」
「今な、ピンクを見かけんかったか、聞いとったとこやねん」
「見たんか!?」
「えっと、・・・」
「早よ、言えや」
「まあまあ、イエロー。そんなん言うたら、言われへんやん。なあ?」
「どっちや? 知ってるんか? 知らんのか!」
「あかんわ、ごめんな。
ピンクのことになると、人が変わりよるわ」
「えっと、ええっと、知ってますッ! さっき、見かけました」
「どこや?」
「どこにおったん?」
二人に同時に尋ねられて、餓ッ鬼ーは、一瞬、後ずさる。
「街はずれの公園で、なか男ときりや男と、一緒でしたッ」
「なか男!?」
「きりや男!?」
「それはきっと、さらわれたんやな」
「うわあッ!!」
「グリーン!!」
「グリーン!!」
「いつからそこにいたんすか。気配、消さんといてくださいよ」
「消してへんやん、別に。
そっちが気付かへんかっただけやわ」
「街はずれの公園やな」
「あ、でも、もう、いないと思いますよ?
僕が見たの、30分くらい前ですもん」
「あかんやん。そっから、どこ、行ってん」
「そこまでは、僕にも、ちょっと・・・」
「どないする? ダメもとで、公園行ってみる?」
「いや、もう、おらんやろ」
「悪悪少年団の二人と、一緒やったんやろ?」
「はい、僕が見たときは」
「なんか、悪さされとらんと、ええんやけど」
「あいつら、ここんとこ、ちょっと全国区になって、
いい気になってたからな」
「また、なんかしでかすつもりなんかな」
「調子にノリすぎや。カツ入れたる!!」
ピンクに手ェ出したら、ただじゃおかん!!」
イエローの尋常ならざる意気込みに、
つい、餓ッ鬼ーが、提案をする。
「あのォ・・・」
「なんや?」
「よかったら、僕、アジトの方に、聞いてみましょうか?」
「え? そんなこと、出来るん?」
「謎組のメンバーだったら、今日、アジトで練習してるはず、なんすよ。
なにげに、誰がおるかくらいのことやったら、聞けると思うんっすけど」
「ちょうど、ええやん」
「早よ、聞いたれや!」
「は、はいッ!!」
「ほんま、ピンクのことになると、イエロー、怖いわぁ」
イエローに睨まれながら、携帯で、誰かにTELをしている餓ッ鬼ー。
そこへ。
「なんや、みんな、こんなとこにおったんかい」
「あ、ナスレンジャー」
「ピンク、おったか? ああ? なんで餓ッ鬼ーも一緒やねん」
「餓ッ鬼ーな、さっき、ピンクがなか男ときりや男で、見かけたんやって」
「何言うてるかわからん。ちゃんとしゃべれや!」
バコ!!!
「イッター!!」
「ブルー、うるさい! 黙っとけ」
「ほんまやぞ」
「え~? なんでェ?」
涙目になりながら、ブルーは、ナスに、事の次第を説明した。
怒られんよう、筋道たてて。
「あ、うん。そうか、うん、わかった。ありがとう」
「で? なんだって?」
「今、みんなで餅、食べてるらしいっす」
「餅ィ?」
「ええなあ、うまそうやん。腹、減ったなあ」
「アジトって、どこや、言え!!」
「え、でも。でも、僕、一応、謎組なんで、それは・・・」
と、そのとき。
ナスの携帯が、鳴った。
「なんやねん、大事なときに。
あ、ブラックからや。もし、もし? 今、取り込んでて・・・」
「阿呆! こっちのほうが大変なんじゃ、ぼけ!」
「なんやねんな、もう」
「ピンクが、悪悪少年団に、さらわれたッ!!」
「脅迫状が、届いたッ!!」
「大変だあ~、大事件やあ~~!!」
電話の向こうで、大慌ての3人が、テンパっているのが、
手に取るように、伝わってきた。
③に続く。
書いてて、分かりました。
③じゃ、終わらないわ((笑
部活に出る娘を、高校まで送って行きました。
祝日なので、道路は、空き空き。
それを見越して出たつもりだったのに、
予定よりも、うんと早く到着してしまい、
「早すぎるわッ!!」といって、娘に怒られました。
え~??
送って行ったのに、なんで、怒られるのよォ?????
母業は、割りにあいません

さて、続きで、ベタなレンジャーものの、その②です。
たぶん、もうあと一回くらい、③で、終わるかな?
シティのはずれにある、人気のない公園。
ピンクは、ひとり、ジャングルジムの天辺で、ぼんやり、空を見上げていた。
もう、僕に、帰るとこなんか、なくなってしまった。
これから、どないしてったら、ええんやろ?
そこへ、下の方から声がした。
「あ、ピンクレンジャーや!」
「ほんまや。俺らのテリトリーで、なにしてんねん!!」
悪悪少年団の、なか男ときりや男だった。
「テリトリーやって?」
「そやで。降りて来いや」
「勝負せえや。今日こそ、決着つけたるわ」
「勝負とか、もう、ええわ。ぼく、もう、レンジャーではおられへんもん」
「はあ?」
「なんて? そんなとこで、ごちゃごちゃ言うても、聞こえへんわ。
降りて来いって」
「なんで、年下のくせに、命令口調やねん」
文句を言いながらも、ピンクは、下へ降りようとした。
「ヨッ・・・と!」
最後の2段めくらいから、ジャンプする。
「あかん、カッコええがな」
「ほんまや。やっぱ、根っからのスターやねんな」
顔見合わせて、なか男ときりや男が、うなずきあう。
「どないしてん? なんか、あったんか?」
「俺らでよかったら、話、聞いてもええよ?」
妙に優しい口調の二人だが、
人を疑うことを知らないピンクは、その優しさに、騙されてしまう。
そして、さっきの出来事を、
ついつい、二人に、しゃべってしまったのだった。
「行くとこないんやったら、俺らのとこ、来たらええやん」
「ほんまやで、それが、ええわ。
俺らんとこ、仲間がいっぱい、おるで」
「そうやで。謎組のやつらだろ? 俺足組も、いろはに、ず組も、な。
あ、それに、もっとちっちゃいんやって、いっぱいおんで」
「でも・・・」
「なにも、今すぐ仲間になろうとは、言わへんよ」
「ここ、寒いし。俺らんとこで、ちょっと暖まろうや。
な、腹、空いてへん?」
「僕、そんなに、食欲ないんやけど・・・」
「ええやん、ししゃもも、あんで?
正月の残りモンやけど、餅もあるし」
「おう、そうやで。仲間に、餅の変わった食べ方するやつ、いてんねん」
「へえ、どんなん?」
「口では、よう説明出来ひんわ」
「今なら、アジトにはまチャンもいてるし、作ってもらったらええやん」
「な? 行こうや」
「・・・・・・うん、そしたら、ちょっとだけ、お邪魔するわ」
「よッしゃ!」
「よッしゃ!」
二人に連れられて、公園を出ようとしてるピンクを、
たまたま見ていた影が、あった。
「楽器隊・その伍」のメンバーでもあり、
また、「謎組」の一員でもある、餓ッ鬼ーだった。
しばらくの後、餓ッ鬼ーは、街中で、
何かを探すように、きょろきょろとしている、ブルーに出くわす。
「あ、ブルーさんじゃないっすか。なにしてんすか?」
「ああ、ちょうど、ええわ。なあ、うちのピンク、見んかった?」
「ピンク、どうかしたんすか?」
「いや、ちょっと、いきなり訳分からんこと言って、
飛び出していってしもうたんや」
「へえ・・・」
そこへ。
「おい、ブルー!! おったか?」
イエローが、後ろから声をかけた。
「あっちのカフェには、おらんかってん。
寒がりやから、どっかで、あったかいもん、飲んでると思うたんやけど、な。
あ、なんや、餓ッ鬼ーやん」
「お久しぶりっす」
「おまえ、こんなとこで、何してるん? 今日は、謎組か?」
「違いますよ、今日は、楽器隊・その伍のほうですって」
「ほんまか?」
「ほんまですって。
謎組やったら、レンジャーのお二人の前に、よう、出てこれませんもん」
「ふうん、まあ、ええわ。で? 何してるん?」
「今な、ピンクを見かけんかったか、聞いとったとこやねん」
「見たんか!?」
「えっと、・・・」
「早よ、言えや」
「まあまあ、イエロー。そんなん言うたら、言われへんやん。なあ?」
「どっちや? 知ってるんか? 知らんのか!」
「あかんわ、ごめんな。
ピンクのことになると、人が変わりよるわ」
「えっと、ええっと、知ってますッ! さっき、見かけました」
「どこや?」
「どこにおったん?」
二人に同時に尋ねられて、餓ッ鬼ーは、一瞬、後ずさる。
「街はずれの公園で、なか男ときりや男と、一緒でしたッ」
「なか男!?」
「きりや男!?」
「それはきっと、さらわれたんやな」
「うわあッ!!」
「グリーン!!」
「グリーン!!」
「いつからそこにいたんすか。気配、消さんといてくださいよ」
「消してへんやん、別に。
そっちが気付かへんかっただけやわ」
「街はずれの公園やな」
「あ、でも、もう、いないと思いますよ?
僕が見たの、30分くらい前ですもん」
「あかんやん。そっから、どこ、行ってん」
「そこまでは、僕にも、ちょっと・・・」
「どないする? ダメもとで、公園行ってみる?」
「いや、もう、おらんやろ」
「悪悪少年団の二人と、一緒やったんやろ?」
「はい、僕が見たときは」
「なんか、悪さされとらんと、ええんやけど」
「あいつら、ここんとこ、ちょっと全国区になって、
いい気になってたからな」
「また、なんかしでかすつもりなんかな」
「調子にノリすぎや。カツ入れたる!!」
ピンクに手ェ出したら、ただじゃおかん!!」
イエローの尋常ならざる意気込みに、
つい、餓ッ鬼ーが、提案をする。
「あのォ・・・」
「なんや?」
「よかったら、僕、アジトの方に、聞いてみましょうか?」
「え? そんなこと、出来るん?」
「謎組のメンバーだったら、今日、アジトで練習してるはず、なんすよ。
なにげに、誰がおるかくらいのことやったら、聞けると思うんっすけど」
「ちょうど、ええやん」
「早よ、聞いたれや!」
「は、はいッ!!」
「ほんま、ピンクのことになると、イエロー、怖いわぁ」
イエローに睨まれながら、携帯で、誰かにTELをしている餓ッ鬼ー。
そこへ。
「なんや、みんな、こんなとこにおったんかい」
「あ、ナスレンジャー」
「ピンク、おったか? ああ? なんで餓ッ鬼ーも一緒やねん」
「餓ッ鬼ーな、さっき、ピンクがなか男ときりや男で、見かけたんやって」
「何言うてるかわからん。ちゃんとしゃべれや!」
バコ!!!
「イッター!!」
「ブルー、うるさい! 黙っとけ」
「ほんまやぞ」
「え~? なんでェ?」
涙目になりながら、ブルーは、ナスに、事の次第を説明した。
怒られんよう、筋道たてて。
「あ、うん。そうか、うん、わかった。ありがとう」
「で? なんだって?」
「今、みんなで餅、食べてるらしいっす」
「餅ィ?」
「ええなあ、うまそうやん。腹、減ったなあ」
「アジトって、どこや、言え!!」
「え、でも。でも、僕、一応、謎組なんで、それは・・・」
と、そのとき。
ナスの携帯が、鳴った。
「なんやねん、大事なときに。
あ、ブラックからや。もし、もし? 今、取り込んでて・・・」
「阿呆! こっちのほうが大変なんじゃ、ぼけ!」
「なんやねんな、もう」
「ピンクが、悪悪少年団に、さらわれたッ!!」
「脅迫状が、届いたッ!!」
「大変だあ~、大事件やあ~~!!」
電話の向こうで、大慌ての3人が、テンパっているのが、
手に取るように、伝わってきた。
③に続く。
書いてて、分かりました。
③じゃ、終わらないわ((笑