やっと、終わりましたです、大掃除。
TVのスペースを広げたいがために、
思わぬところまで、掃除するハメになりましたが、
とりあえず、ひと段落。
あとは飛び出たゴミと、いらない雑誌をお片づけするだけです。
やれやれ
さあ、あとは。
カケラのはずが、またしても長くなり始めてる妄想レンジャーの続きを。
④です。
「お疲れー」
悪悪少年団のアジトにやってきた餓ッ鬼ー。
「あれ、今日は来れないんじゃなかった?」
ドラムのそばで、休憩していたのは、淀殿だった。
「うーん、そのつもりだったんだけど。
さっき、ピンクがこっちにいるって聞いたからさ。逢いたくて。
どこ?」
「さっきまで、ここでセッションしてたんだけど」
「いないの?」
「水飲んでくるって、言ってたから、もう、来るんじゃない?
あ、ほら、来た来た」
「あ~、餓ッ鬼ーや。どないしたん?」
「どないした・・・って、呑気だな、相変わらず」
「おるんやったら、一緒にセッションしようや。
久しぶりやから、楽しいわ」
「そんなことしてる場合か? なんで、こんなトコにいるんだよ」
「なんでって・・・。あ! お餅。
変わった味の、食べにおいでって、なか男ときりや男に誘われて。そんで」
「自分から、来たの?」
「だってさあ・・・」
「お兄ちゃんレンジャーたち、めっちゃ、探してたぞ?」
「心配してた・・・?」
「あたりまえじゃんか! いったい、何があったんだよ」
「どうした? 餓ッ鬼ー。少し、落ち着けよ」
「落ち着いてるよ!」
「・・・・・・(え~? 全然、落ち着いてなんかないじゃん)」
「なにを、そんなに怒ってるん?」
「なんでこんなとこにいるんだよッ!!
お兄ちゃんレンジャーのとこへ、早く帰れよ!!」
「なんで? なんで、そんなこと、言うん?
久しぶりに、会えたのに」
「そうだよ、餓ッ鬼ー」
「だって、お兄ちゃんレンジャーたち、顔色変えて探し回ってたんだぞ?
なのに、当の本人が、そんな・・・」
「だって、僕、もう、レンジャーでおったら、あかんねん!!」
「は?」
「何言って・・・」
「だって、そうやん。僕、お兄ちゃんたちに、迷惑、いっぱいかけて。
ほんでも、いっつも優しくて頼りになって、励ましてくれて。
戻ってもええって、戻って来いって・・・言ってくれて。
でも、やっぱり、離れてた時間は、そう簡単には取り戻せへん。
前みたいに、いっつも一緒におった頃みたいには・・・」
「それで、自分から出てきたのか?」
「どこでそんな思い違い・・・」
「思い違いなんかじゃないねん!」
「バッカだなぁ・・・。じゃあ、一緒に来いよ。
思い違いだってこと、見せてやるから」
ピンクの手を引いて、アジトを出ようとする餓ッ鬼ー。
そこへ。
「待った!!」
「待った!!」
現れたのは、なか男ときりや男だ。
「ピンクをどこへ連れて行くつもりや?」
「勝手なこと、すんなや」
「さあ行こう、ピンク」
「無視かい」
「無視かい」
「ピンクがここにいる必要があるの?」
「ピンクさえおったら、俺らやって、大々的にお披露目出来るやんか」
「そうやで。これで一歩、抜け出せるがな」
「そんなことでお披露目したって、いいことないじゃんか!」
「おまえに、何が分かんねん!」
「そうやぞ。二つのグループで、ええように立ち回ってるおまえに、
俺らの気持ちなんか、わからへんわ!」
「分かるよ!! 僕だって、まだ、お披露目してない身だもの。
君らと立場は、同じじゃないか」
「だったら、わかるやろ?」
「もうひとつ、お披露目するんに、必要なもんが。
俺らに足らんもんを、こいつは、ピンクは、持ってんねん」
「・・・・・・(なか男たちが持ってなくて、僕が、持ってるもの?)」
「どうして、わかんないんだよ。ピンクがピンクでいられるのは、
あのお兄ちゃんレンジャーがいるからだろ?」
「・・・・・・(僕が、僕でいられる・・・?)」
「ちゃうやろ? こいつは、根っからのスターやぞ?」
「俺らにはない、オーラを持ってんねん。
その力があったら、俺らだって」
「俺らだって、何さ?」
「上手いことお披露目して、人気モンになれるやんか」
「俺らやって、早く人気モンになりたいねん」
「それはどうかな?」
「なんやて?」
「もう一遍、言ってみいや」
「何度だって、言ってあげるよ。
どうして分かんないんだよ。
ピンクのオーラだけじゃ、人気者になんてなれないよ!」
「なんでやねん!」
「そんなん、やってみんとわからへんやん」
「人気モンになったら、そしたら・・・? 僕は、必要ない?」
「まあ、ありていに言うと・・・」
「そういうこっちゃ」
「ここでも、僕は、必要じゃない・・・?」
「ピンク、違うよ、そうじゃない」
「ああ、もう!! めんどくさいなあ」
「俺らのすることに、いちいち、口だしすんなや。
言うこときいて、ここにおったらええねん!!」
ピンクを押さえ込もうとする、なか男ときりや男。
それを制止しようとする餓ッ鬼ー。
「これで分かっただろ? 早く、帰れよ、自分の居場所に、さ」
二人ともみ合いながら、餓ッ鬼ーは、叫んだ。
「シティの外れの公園に、お兄ちゃんたち、いるはずだよ」
「くそっ、逃がすか」
「早く、行けってばっ!!」
「う・・・うん、でも」
「待てよ、おいっ!!」
「何してるんだよ、ピンク。餓ッ鬼ーなら、僕が助けるよ」
「淀殿!?」
「餓ッ鬼ーは僕の大切な仲間だもん。大丈夫、大丈夫。
だから、ピンクはピンクの仲間トコに戻りなよ」
「僕の、仲間・・・」
「ね?」
そういうと、淀殿は、なか男ときりや男に向かっていった。
「僕の・・・仲間・・・!!
ありがとう、僕、分かったよ!!」
ピンクは、走り出した。
⑤へ続く。
TVのスペースを広げたいがために、
思わぬところまで、掃除するハメになりましたが、
とりあえず、ひと段落。
あとは飛び出たゴミと、いらない雑誌をお片づけするだけです。
やれやれ
さあ、あとは。
カケラのはずが、またしても長くなり始めてる妄想レンジャーの続きを。
④です。
「お疲れー」
悪悪少年団のアジトにやってきた餓ッ鬼ー。
「あれ、今日は来れないんじゃなかった?」
ドラムのそばで、休憩していたのは、淀殿だった。
「うーん、そのつもりだったんだけど。
さっき、ピンクがこっちにいるって聞いたからさ。逢いたくて。
どこ?」
「さっきまで、ここでセッションしてたんだけど」
「いないの?」
「水飲んでくるって、言ってたから、もう、来るんじゃない?
あ、ほら、来た来た」
「あ~、餓ッ鬼ーや。どないしたん?」
「どないした・・・って、呑気だな、相変わらず」
「おるんやったら、一緒にセッションしようや。
久しぶりやから、楽しいわ」
「そんなことしてる場合か? なんで、こんなトコにいるんだよ」
「なんでって・・・。あ! お餅。
変わった味の、食べにおいでって、なか男ときりや男に誘われて。そんで」
「自分から、来たの?」
「だってさあ・・・」
「お兄ちゃんレンジャーたち、めっちゃ、探してたぞ?」
「心配してた・・・?」
「あたりまえじゃんか! いったい、何があったんだよ」
「どうした? 餓ッ鬼ー。少し、落ち着けよ」
「落ち着いてるよ!」
「・・・・・・(え~? 全然、落ち着いてなんかないじゃん)」
「なにを、そんなに怒ってるん?」
「なんでこんなとこにいるんだよッ!!
お兄ちゃんレンジャーのとこへ、早く帰れよ!!」
「なんで? なんで、そんなこと、言うん?
久しぶりに、会えたのに」
「そうだよ、餓ッ鬼ー」
「だって、お兄ちゃんレンジャーたち、顔色変えて探し回ってたんだぞ?
なのに、当の本人が、そんな・・・」
「だって、僕、もう、レンジャーでおったら、あかんねん!!」
「は?」
「何言って・・・」
「だって、そうやん。僕、お兄ちゃんたちに、迷惑、いっぱいかけて。
ほんでも、いっつも優しくて頼りになって、励ましてくれて。
戻ってもええって、戻って来いって・・・言ってくれて。
でも、やっぱり、離れてた時間は、そう簡単には取り戻せへん。
前みたいに、いっつも一緒におった頃みたいには・・・」
「それで、自分から出てきたのか?」
「どこでそんな思い違い・・・」
「思い違いなんかじゃないねん!」
「バッカだなぁ・・・。じゃあ、一緒に来いよ。
思い違いだってこと、見せてやるから」
ピンクの手を引いて、アジトを出ようとする餓ッ鬼ー。
そこへ。
「待った!!」
「待った!!」
現れたのは、なか男ときりや男だ。
「ピンクをどこへ連れて行くつもりや?」
「勝手なこと、すんなや」
「さあ行こう、ピンク」
「無視かい」
「無視かい」
「ピンクがここにいる必要があるの?」
「ピンクさえおったら、俺らやって、大々的にお披露目出来るやんか」
「そうやで。これで一歩、抜け出せるがな」
「そんなことでお披露目したって、いいことないじゃんか!」
「おまえに、何が分かんねん!」
「そうやぞ。二つのグループで、ええように立ち回ってるおまえに、
俺らの気持ちなんか、わからへんわ!」
「分かるよ!! 僕だって、まだ、お披露目してない身だもの。
君らと立場は、同じじゃないか」
「だったら、わかるやろ?」
「もうひとつ、お披露目するんに、必要なもんが。
俺らに足らんもんを、こいつは、ピンクは、持ってんねん」
「・・・・・・(なか男たちが持ってなくて、僕が、持ってるもの?)」
「どうして、わかんないんだよ。ピンクがピンクでいられるのは、
あのお兄ちゃんレンジャーがいるからだろ?」
「・・・・・・(僕が、僕でいられる・・・?)」
「ちゃうやろ? こいつは、根っからのスターやぞ?」
「俺らにはない、オーラを持ってんねん。
その力があったら、俺らだって」
「俺らだって、何さ?」
「上手いことお披露目して、人気モンになれるやんか」
「俺らやって、早く人気モンになりたいねん」
「それはどうかな?」
「なんやて?」
「もう一遍、言ってみいや」
「何度だって、言ってあげるよ。
どうして分かんないんだよ。
ピンクのオーラだけじゃ、人気者になんてなれないよ!」
「なんでやねん!」
「そんなん、やってみんとわからへんやん」
「人気モンになったら、そしたら・・・? 僕は、必要ない?」
「まあ、ありていに言うと・・・」
「そういうこっちゃ」
「ここでも、僕は、必要じゃない・・・?」
「ピンク、違うよ、そうじゃない」
「ああ、もう!! めんどくさいなあ」
「俺らのすることに、いちいち、口だしすんなや。
言うこときいて、ここにおったらええねん!!」
ピンクを押さえ込もうとする、なか男ときりや男。
それを制止しようとする餓ッ鬼ー。
「これで分かっただろ? 早く、帰れよ、自分の居場所に、さ」
二人ともみ合いながら、餓ッ鬼ーは、叫んだ。
「シティの外れの公園に、お兄ちゃんたち、いるはずだよ」
「くそっ、逃がすか」
「早く、行けってばっ!!」
「う・・・うん、でも」
「待てよ、おいっ!!」
「何してるんだよ、ピンク。餓ッ鬼ーなら、僕が助けるよ」
「淀殿!?」
「餓ッ鬼ーは僕の大切な仲間だもん。大丈夫、大丈夫。
だから、ピンクはピンクの仲間トコに戻りなよ」
「僕の、仲間・・・」
「ね?」
そういうと、淀殿は、なか男ときりや男に向かっていった。
「僕の・・・仲間・・・!!
ありがとう、僕、分かったよ!!」
ピンクは、走り出した。
⑤へ続く。