野田首相が党首討論を狙って解散宣言した。首相が観艦式に挙げた5省の一、至誠に悖る忽かりしか 一、言行に恥づる忽かりしか 一、気力に各缺くる忽かりしか を辛うじて守れたようだ。16日午後3時50分、横路衆院議長が本会議場で「衆院を解散する」と解散詔書を朗読すると、解散時恒例の万歳三唱が自民、公明両党席から真っ先に起きたが、民主党席は一呼吸遅れたようだ。無理もない鮭が母川に戻れる回帰率だ。万歳する気持ちになれぬのは当然だろう。本会議場から引き上げる民主党石コロ議員が己の名前が記されている『青票』『白票』の木札をスーベニアとして持ち帰った。高校野球の『甲子園の土』と同じだ、再度帰って来れぬと諦めている証左だ。ここ数日民主党から石コロがボロボロとこぼれて他党に掬ってもらっている。民主党ではTPP反対の急先鋒だった松野頼久が日本維新の会に拾って貰い、草鞋を脱いだ途端、松野ズル平と渾名された鶴平の孫だけの事はある、TPP賛成に宗旨替えした。とても信じるに足る人物とは言い難い。こんな手合いの政治屋がゾロゾロ蠢いている中から、有権者は、政党や候補者の『真贋』を見抜く必要があると新聞の御託宣だが、こいつは一寸難しい。何せ舌先三寸の二枚舌、口から出任せの連中と、頭数用の採決要員の石コロだ。さて物笑いになっているのが『たちあがれ日本』石原が党名変えて『太陽の党』の面々、年齢、経験からして見識があるだろうと思われた。それがワンマン石原に利用され大阪の橋下のご機嫌を損ねて、袖にされたくないと『日本維新の会』の主張に迎合して維新の会の基本政策を受け入れて『日本維新の会』に合流を決めた。石原以下小政党が橋下を利用として逆に呑み込まれてしまった。ミイラ取りがミイラになった、秋の椿事だ。政治家として長年培った経験も矜持も失ったようだ。平沼以下のだらしなさには呆れた。知事、市長では少々経験があるのみで国政の経験が全くない若造でテレビのタレント弁護士橋下の軍門に下った。今後橋下の旗下で動く訳だ。ダラシないこと甚だしい。矢張り『貧すれば鈍する』文字通りの姿と相成った。『たちあがれ日本』の支持者が完全に引いてしまうだろう。木枯らしで桜の葉が一枚散り、選挙ではお名残惜しそうに一遍に散って行く・・アア!寒気が身に沁みる。