平野耕太 ソフトバンク・クリエイティブ
《内容》
ゲーマガで好評連載中の「以下略」が、ファン待望の単行本化!
一見普通のゲームショップ「ファンタジィ」。ここのオーナーたちはゲームオタかつアニメオタかつマンガオタ。店番やらずにダベって終了! 面白ければ店放置! 新作ゲームのフェアやれば店破壊! さらには人間として終わっているダメ店長に加え、ダメなヤクザやチンピラまで溜まりだす始末。そんなダメオタたちのダメな日常を平野耕太が描く! ディープな平野ギャグの真骨頂、ここに極まり!! メガネもあるよ!(Amazon内容紹介より)
《この一文》
“ 女郎になってくれないか ”
『HELLSING』や『ドリフターズ』の平野耕太さんのギャグ漫画。「ゲーマガ」という雑誌にて連載されているそうです。『HELLSING』ですっかり平野信者と化したK氏が買って来てくれました。
…なんていうか、何と言ったらいいか分からない漫画です。ネタが深すぎてついていけない; でも、ネタ元が分かるものについては非常に面白く感じたので、ゲームや漫画についての知識が深ければ深いほどに楽しめそうですね。
私はチンピラを監禁してオタ化させようという回が面白かったです。それから、店長の本町さんがあまりに美形なので、本町さん見たさに私は4回も読み返しました。でも、本町さんは大変な美形なのですが、中身がドクズなので、美形なコマはほんの数カ所しかないのが惜しまれます。
本町さん
これはまた別のところでも一度書きたいと思っていることなのですが、平野耕太さんの描くキャラクターには異常な色気があるんですね。異常としか言いようのない、独特の存在感が放たれています。思わずまじまじと眺めてしまうような迫力と美しさがあるのでした。
それと同時に、シリアスからギャグへの落差がものすごくて、ギャグ絵の崩れっぷりと内容の飛ばしっぷりもまた、この人の稀有な才能がきらめいているところかと思われます。とにかく勢いが凄い。何だか分からないけど、ものすごく好きになってしまうような引力がありますね、この人には。
というわけで、私の今の経験値では全然『以下略』についていっていませんが、それでも十分に面白い一冊でした。平野さんの情報収集能力、処理能力はいったいどうなっているんだろう?? と感心させられる内容です。何事も広く深く楽しもうとしている人というのは、やはり見ていて清々しいですよね!!