昔ラジオ講座か何かで覚えたと言って、ときどきK氏はポルトガル語で「手紙の準備ができました」という一文を唱えたりします。その一文だけ記憶に残っているらしい。なぜそれなのかは分かりませんが、語学を勉強したりすると、まあそういうことってありますよね。私も昔ちらっとやったドイツ語では(大学時代に第三外国語として)、「あなたはどこに住んでいますか?」の一文だけくっきりと覚えていますわ。オーストリアへ行ったときにはその他の単語はきれいさっぱり忘れ去っていて(そもそもたいして覚えていませんでしたが)、「ビッテ! ビッテ!」でほとんど乗り切りましたよ。というか向こうは英語で対応してくれましたからね。といって私は英語ができるということもない(というかほとんどできない)のですがね…。
さて、そういうわけで、海外に行くと言語の問題が大変です。ポルトガル語はさきほどの一文と基本的なあいさつ文しか知らないというK氏は、ちょっと前からブラジルへ仕事に行ってます。サンパウロ。ものすごく遠いらしい。日本の真反対くらいですもんね、そら遠いですよね。
K氏は事前にサンパウロ情報をあれこれ調べていましたが、調べれば調べるほどに顔色が悪くなっていき「銃?…強盗?……ていうかその前に長時間飛行機に乗るのも嫌かも…」とか呟いていました。黄熱病の予防接種を受け、予防接種のないデング熱におびえ、蚊に刺されないように注意をされたが、どうやって蚊に刺されないようにしたらいいのかと悩んだり、そんな感じでかなり気の進まない渡航のようでしたが、昨日ブラジルからメールをくれました。どうやらそれなりに元気そうです。
それでK氏からのメールによると、せっかくだから覚えたポルトガル語を使ってみようとするものの(あいさつ文の方)、まったく通じないらしい(^_^;) ついでに英語も大学とか出た人でもなければ、なかなか通じないらしい。うん、まあ、そういうもんでしょう。英語なんて、私にだってほとんど通じないもんね(高等教育を受けておきながら、このありさま! やべえ、久々に凹んできたかも)。
また、恐れていたほどには治安は悪くなく、良い人が多いとのこと。うんうん、実際に行ってみるとイメージと違うこともありますよ。遠い地の人との交流というものからは、得るものが多いですね、ほんと。でも…なんか町中にずっとただ立ってる人がいたりして、なにやら気の休まらない雰囲気はいくらかあるそうで。まあ、気をつけてもらいたいですね。
「こちら(富山)では星がすごかったよ」というメールを送ったら、K氏は「こっちでも月が見えた。半月だった」と返信してきました。
手紙の準備はできました?
もう一通くらいは返事が来るかな。欠けた月は昨日私も甥と見上げたよ。今頃またそっちへ行ったかも。それで今晩にはまたまたこっちへ帰ってくるんだ。えっ、月、すげえな!! てか、地球ってほんとに丸くて回ってるのかー。いや、すごい。宇宙すごい。
私は明日の晩に大阪へ帰る予定。暑いんだろうなぁ; ああ~…