「私」は乗り物に乗ってうと
うとしていました。窓の外に
土手に茂った濃い緑が見え、
「東海道線だ」
と思った瞬間にゾッとしてそ
のまま電車から消えるように
抜け出し、目が覚めました。
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たったこれだけの夢でした。
先週、首都ウェリントンに行
っており、離陸のために飛行
機が滑走し始めた時に見た夢
その速度や身体の揺れが電車
と同じぐらいだったので、こ
んな夢を見たのでしょうか。
今はどうかわかりませんが、
50年前の子どもの頃の東海道
線は大船駅を出ると、向かっ
て右側の緑が一段と濃くなり
家が少なく感じたものです。
(※仲通商店街は当時のまま)
その車窓からの眺めだけで、
東海道線だと判り、行き先が
伊豆であることも、家族旅行
であることも察し、「私」は
電車🚊から抜け出しました。
これは夢のいいところ。強制
終了ボタンが押せるのです。
長く退屈な夏休みの数少ない
ハイライトだった家族旅行も
両親と折り合えない私にとり
24時間息抜きのない辛い時間
でした。自分の部屋に1人で
いることもできない団体行動
「夢で過去を訪ね始めている」
と自覚し始めたところですが
追体験したくないものもたく
さん出てきそうだ、と思わせ
る瞬間の夢の貴重な気づき