・・・<すべて、が伏線>・・・

講談社 刊-2019/9/12
《内容紹介》
三冠獲得!
「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚
翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、
そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはなら
ない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰
めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
カバーとタイトルからライトノベルと勘違いしそうですが、そうではありませんよ。
『三冠獲得』であり、著名なミステリ作家先生方が絶賛書評をお書きになっている れっきとした本
格ミステリです。
未読の方の差しさわりになるといけないので 極力ネタバレしない様にします。
推理作家の香月史郎がある事件を機に霊媒師の城塚翡翠と出会います。
香月は。これまで推理能力を買われ警察の捜査にも協力して来たという経歴を持っているのです。
翡翠は霊媒として人々の相談に乗っていた訳ですが、祖母がイギリス人というクオーターで生き
た人形の様に息をのむほどの美女(美少女?)。 そして瞳の色がその名の通り翡翠色。
死者の言葉を伝える事が出来る、そして霊視によって事件の一端を垣間見ることができるという翡翠
の能力は証拠として取り上げられない為、香月が論理的に推理したという後付け証明で事件を解き明
かしていく、というのが大まかな流れなのですが、翡翠ちゃんはそんな凄い能力をもちながら世間知
らずの超天然系で そのギャップが又魅力になっていますね。
で、香月と翡翠が立ち向かう事件として4つのパートで成り立っています。
第一話 泣き女の殺人
第二話 水鏡荘の殺人
第三話 女子高校生連続絞殺事件
第四話 VSエリミネーター
そして、各話の間に「インタールード」として短いシーンが挿入されているのですが、これは
未解決のシリアルキラーの犯行シーンと心情(かなり陰惨なシーンではありますが)が描かれています。
この犯人は若い女性ばかりをターゲットとしているが、その犯行動機も証拠も一切残すことなく警察を
悩ましている状態。
ミステリを読み続けている者としては、色々先読みしてしまい シリアルキラーの正体は途中で何とな
く予想できるのですが、帯に<すべてが、伏線>とあり、これはどんでん返しが待っているのだろうな~と、
この点も含め先読みしていたのです。
だが、しかし・・・・
最後のパートでは、そんな予想をコロリと裏切る、劇的な結末は もうこれまでにない驚きです。
単なる”どんでん返し”では無く、読者の先読み等コロッと裏切る 今までに読んだ事が無い形の驚愕の
どんでん返し。衝撃を受けました。
そして、その結末を読むと それまでに散りばめられていた、時に違和感を感じたりした翡翠と香月の
行動、セリフ等が<伏線>として散りばめられていた事に改めて気付かされるのですよ。
もっと詳しく書きたいところですが、ネタばれしそうなのでもどかしい。
キャラクター設定も印象深く、読んだ方の大半が翡翠ファンになった様で、巷には
「翡翠ちゃんかわいい~(((*´з`)))」 のコメントが多数!これって萌えですか?(笑)
この様な反応は普通のミステリではあまり無かった事ではないかと。
そして、シリーズ化、映像化が期待されている作品でした。
兎に角、
あまり先入観を持たず、先読み 思い込み無しにお読みになり、ラストの衝撃を味わって頂きたい
作品です。

講談社 刊-2019/9/12
《内容紹介》
三冠獲得!
「このミステリーがすごい!」2020年版国内篇 第一位
「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング 第一位
「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚
翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、
そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはなら
ない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰
めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
カバーとタイトルからライトノベルと勘違いしそうですが、そうではありませんよ。
『三冠獲得』であり、著名なミステリ作家先生方が絶賛書評をお書きになっている れっきとした本
格ミステリです。
未読の方の差しさわりになるといけないので 極力ネタバレしない様にします。
推理作家の香月史郎がある事件を機に霊媒師の城塚翡翠と出会います。
香月は。これまで推理能力を買われ警察の捜査にも協力して来たという経歴を持っているのです。
翡翠は霊媒として人々の相談に乗っていた訳ですが、祖母がイギリス人というクオーターで生き
た人形の様に息をのむほどの美女(美少女?)。 そして瞳の色がその名の通り翡翠色。
死者の言葉を伝える事が出来る、そして霊視によって事件の一端を垣間見ることができるという翡翠
の能力は証拠として取り上げられない為、香月が論理的に推理したという後付け証明で事件を解き明
かしていく、というのが大まかな流れなのですが、翡翠ちゃんはそんな凄い能力をもちながら世間知
らずの超天然系で そのギャップが又魅力になっていますね。
で、香月と翡翠が立ち向かう事件として4つのパートで成り立っています。
第一話 泣き女の殺人
第二話 水鏡荘の殺人
第三話 女子高校生連続絞殺事件
第四話 VSエリミネーター
そして、各話の間に「インタールード」として短いシーンが挿入されているのですが、これは
未解決のシリアルキラーの犯行シーンと心情(かなり陰惨なシーンではありますが)が描かれています。
この犯人は若い女性ばかりをターゲットとしているが、その犯行動機も証拠も一切残すことなく警察を
悩ましている状態。
ミステリを読み続けている者としては、色々先読みしてしまい シリアルキラーの正体は途中で何とな
く予想できるのですが、帯に<すべてが、伏線>とあり、これはどんでん返しが待っているのだろうな~と、
この点も含め先読みしていたのです。
だが、しかし・・・・
最後のパートでは、そんな予想をコロリと裏切る、劇的な結末は もうこれまでにない驚きです。
単なる”どんでん返し”では無く、読者の先読み等コロッと裏切る 今までに読んだ事が無い形の驚愕の
どんでん返し。衝撃を受けました。
そして、その結末を読むと それまでに散りばめられていた、時に違和感を感じたりした翡翠と香月の
行動、セリフ等が<伏線>として散りばめられていた事に改めて気付かされるのですよ。
もっと詳しく書きたいところですが、ネタばれしそうなのでもどかしい。
キャラクター設定も印象深く、読んだ方の大半が翡翠ファンになった様で、巷には
「翡翠ちゃんかわいい~(((*´з`)))」 のコメントが多数!これって萌えですか?(笑)
この様な反応は普通のミステリではあまり無かった事ではないかと。
そして、シリーズ化、映像化が期待されている作品でした。
兎に角、
あまり先入観を持たず、先読み 思い込み無しにお読みになり、ラストの衝撃を味わって頂きたい
作品です。