“The Secret Life of Walter Mitty” 2013年
原作はジェームズ・サーバーの名短編”The Secret Life of Walter Mitty”「ウォルター・ミティーの秘められた生活」
『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラーが監督、主演を兼任している作品です。
キャスト;
監督:ベン・スティラー
脚本:スティーブ・コンラッド
製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr.、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コンフェルド、ベン・スティラー
出演:
ウォルター・ミティー:ベン・スティラー
シェリル・メルホフ:クリステン・ウィグ
エドナ・ミティー:シャーリー・マクレーン
テッド・ヘンドリックス:アダム・スコット
ショーン・オコンネル:ショーン・ペン
1947年製作のダニー・ケイ主演「虹を掴む男」のリメイク版です。
『ライフ誌』の写真管理部に勤めるウォルターは何一つ代わり映えのしない毎日を過ごしている。
想いを寄せるシェリルにも会話も儘ならず、彼女が登録している婚活サイトに自分も登録してみ
るが、先に進めない。
そんなウォルターの唯一の特技は妄想する事。
『ライフ誌』の廃刊が決まり、最終号の表紙を飾る写真のネガが見つからない事に気付いたウォ
ルターが その著名なカメラマンを探す旅に出かける事になる。
ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、そして2度目の旅ヒマラヤへと巡る旅がウォル
ターを変えて行きます。
グリーンランドでは泥酔するパイロットが操縦するヘリから荒れる海上の船に飛び降りる
アイスランドではショーンを追ってスケボーをかっ飛ばす
そして遂にヒマラヤへ
出だしに度々現れるウォルターの妄想シーンは突拍子もなく笑えるものの、あれ?これはドタバ
タですか?と戸惑うのですが(ベンジャミン・バトンのネタは面白いけど)、その後ウォルター
が世界を巡る場面は壮大で美しく、絶景と共にウォルターの成長を目の当たりにします。
神出鬼没で世界を渡り歩くカメラマンを必死で追ううちにウォルターの妄想もいつの間にか無く
なっていきます。 現実を見て行動力を得たウォルターの成長を表しているのでしょう。
何となく薄ぼんやりしていた表情も過酷な旅を続けるうちに引き締まった(様な気が)良い顔
つき変わって来ます。
ヒマラヤでようやく見つけたカメラマンのショーンは件のネガはウォルターの財布に入れたと云
いますが、ウォルターはその財布を捨ててしまっていたので 結局ネガは無くなってしまったの
か・・・と思わされたところ、これが意外な経緯によりウォルターは遂にそのネガをボスに手渡
す事が出来るのです。
有名な写真家であり冒険家であるショーンが『LIFE』誌の最終号の為に撮ったフィルムには
ショーンが「人生の神髄」と表現するものが撮られていたのですが、
最終号の発売日、その表紙を飾ったのは・・・・・。
このシーンは心を掴まれる感動です。
冴えない、生きる自信もない1人の男が 一大決心をして波乱万丈の冒険に飛び込む。
そしてその結果彼の人生を一変させる物語りは、息をのむ様な壮大な景色と共に驚きと勇気を
与えてくれる様な気がします。
又、共演しているシャーリー・マックレーンは久々(と言っても個人的には『ダウントン・アビー』
以来かな?)の好演で嬉しいし、ショーン・ペンも出番は少ないものの 共に存在感の大きさを
示しています。
挿入歌 デヴィッド・ボウイの”Space Oddity”(スペイス・オディティ)も懐かしく、応援歌に
なっています。
又、『LIFE』誌のスローガンが素晴らしく、
To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw close,
To find each other and to feel,
That is the purpose of life.
世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから
ウォルターが旅立つシーンで バックにこのスローガンが使われる憎い演出がなされています。
このスローガンがこの映画の全てを表している様に感じます。
余り期待せずに観始めた作品でしたが、思いのほか色々考えさせられ、何となく勇気と力 そし
て最後は心を浄化させられるような感動を貰えました。
『LIFE !/ライフ』は現在Huluにて配信中です。
原作はジェームズ・サーバーの名短編”The Secret Life of Walter Mitty”「ウォルター・ミティーの秘められた生活」
『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラーが監督、主演を兼任している作品です。
キャスト;
監督:ベン・スティラー
脚本:スティーブ・コンラッド
製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr.、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コンフェルド、ベン・スティラー
出演:
ウォルター・ミティー:ベン・スティラー
シェリル・メルホフ:クリステン・ウィグ
エドナ・ミティー:シャーリー・マクレーン
テッド・ヘンドリックス:アダム・スコット
ショーン・オコンネル:ショーン・ペン
1947年製作のダニー・ケイ主演「虹を掴む男」のリメイク版です。
『ライフ誌』の写真管理部に勤めるウォルターは何一つ代わり映えのしない毎日を過ごしている。
想いを寄せるシェリルにも会話も儘ならず、彼女が登録している婚活サイトに自分も登録してみ
るが、先に進めない。
そんなウォルターの唯一の特技は妄想する事。
『ライフ誌』の廃刊が決まり、最終号の表紙を飾る写真のネガが見つからない事に気付いたウォ
ルターが その著名なカメラマンを探す旅に出かける事になる。
ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、そして2度目の旅ヒマラヤへと巡る旅がウォル
ターを変えて行きます。
グリーンランドでは泥酔するパイロットが操縦するヘリから荒れる海上の船に飛び降りる
アイスランドではショーンを追ってスケボーをかっ飛ばす
そして遂にヒマラヤへ
出だしに度々現れるウォルターの妄想シーンは突拍子もなく笑えるものの、あれ?これはドタバ
タですか?と戸惑うのですが(ベンジャミン・バトンのネタは面白いけど)、その後ウォルター
が世界を巡る場面は壮大で美しく、絶景と共にウォルターの成長を目の当たりにします。
神出鬼没で世界を渡り歩くカメラマンを必死で追ううちにウォルターの妄想もいつの間にか無く
なっていきます。 現実を見て行動力を得たウォルターの成長を表しているのでしょう。
何となく薄ぼんやりしていた表情も過酷な旅を続けるうちに引き締まった(様な気が)良い顔
つき変わって来ます。
ヒマラヤでようやく見つけたカメラマンのショーンは件のネガはウォルターの財布に入れたと云
いますが、ウォルターはその財布を捨ててしまっていたので 結局ネガは無くなってしまったの
か・・・と思わされたところ、これが意外な経緯によりウォルターは遂にそのネガをボスに手渡
す事が出来るのです。
有名な写真家であり冒険家であるショーンが『LIFE』誌の最終号の為に撮ったフィルムには
ショーンが「人生の神髄」と表現するものが撮られていたのですが、
最終号の発売日、その表紙を飾ったのは・・・・・。
このシーンは心を掴まれる感動です。
冴えない、生きる自信もない1人の男が 一大決心をして波乱万丈の冒険に飛び込む。
そしてその結果彼の人生を一変させる物語りは、息をのむ様な壮大な景色と共に驚きと勇気を
与えてくれる様な気がします。
又、共演しているシャーリー・マックレーンは久々(と言っても個人的には『ダウントン・アビー』
以来かな?)の好演で嬉しいし、ショーン・ペンも出番は少ないものの 共に存在感の大きさを
示しています。
挿入歌 デヴィッド・ボウイの”Space Oddity”(スペイス・オディティ)も懐かしく、応援歌に
なっています。
又、『LIFE』誌のスローガンが素晴らしく、
To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw close,
To find each other and to feel,
That is the purpose of life.
世界を見よう
危険でも立ち向かおう
壁の裏側を覗こう
もっと近づこう
もっとお互いを知ろう
そして感じよう
それが人生の目的だから
ウォルターが旅立つシーンで バックにこのスローガンが使われる憎い演出がなされています。
このスローガンがこの映画の全てを表している様に感じます。
余り期待せずに観始めた作品でしたが、思いのほか色々考えさせられ、何となく勇気と力 そし
て最後は心を浄化させられるような感動を貰えました。
『LIFE !/ライフ』は現在Huluにて配信中です。