-Sherlock Review (2):Pilot版考察 -
兎に角若いです! ヘアースタイルもチョット違っていましたし、カラーも明るめでした。
今更の感がありますが Sherlock Reiewを始めるにあたって Pilot版と本編の比較検証をしてみました。
Pilot版版は言うまでもありませんが、2009年にデモ用の60分番組として再作された作品ですが、BBCが大変気に入り
90分のミニシリーズとして改めて制作される様になった経緯があります。
かれこれ3年以上前にE1としてのStudy in Pinkの後に観たのですが、本編を見なかったらこの作品自体でも内容も良く
十分楽しめる作品になっていたと思います。
ただ本編を改めて見直すと 90分になった為に内容がより濃くなっているだけでは無くクオリティが非常に高くなっていると思います。
パイロット版と本編との相違点等をザッと書き出してみました。
(本編と比較出来る同じ画像は並べて載せてみました。 左がパイロット版、右がE1です)
90分になる前のパイロットでの大きな違いは、
☆ 画面のトーンの違い(本編の方がダークになっている様です)
☆ マイクロフトが出ていない
☆ ピンクの犠牲者の前の3人の犠牲者については描かれていない
☆ レストレードの記者会見の場面が無い
☆ レストレード達による221Bでの麻薬捜査の場面が無い
☆ ジョンと二人ではタクシーを追って走り回るシーンは無い
等ですが、他の違いは:
☆ まづ、タイトル画面 :(地味です)
☆ シャーロックの衣装。 コートだけは既にベルスタッフのコートを着ていますが他はずっと若いカジュアルで普通の
若者風の衣装でした。特にブラックジーンズは何とも微妙な感じがあります。
本編の質の良いスペンサー・ハートのスーツは「おしゃれに気を遣う事はないが質の良い物を繰り返し着ている」
と言うシャーロックのスタイルが出来上がりました。
☆ ジョンがマイク・スタンフォードと再会する場面
クラテリオンでお食事ですが、S1E1では公園のベンチでコーヒーを飲んでいます。
ただ、ジョンが飲んでいるカップにしっかり”Claterion”のロゴが入っています。
正典でもマイクとの再会がクラテリオンだったという事でMofattさん達の拘りが見られます。
実際のClaterion Barです。
☆ シャーロックとジョンが初めて会うバーツのラボの場面
パイロットでは研修室の様な雰囲気でシャーロックはPCを使っています。
☆ 221Bの部屋の内装も大分違っています。
明るい現代的ともいえる部屋のパイロット版は 雑然としながらもクラシックで落ち着いた居心地の良さそうな
雰囲気のE1の部屋とは大分違った雰囲気です。
☆ Speedy's Cafeは パイロット版では 'Mrs Hudson's Snax 'n' Sarnies となって居ます。
ジョンのステッキの柄の形も違っていました。
☆ パイロット版ではシャーロックもブルーのオーバーオールを着ています。
シャーロックが屋上で月光の元にたたずむ姿。 幻想的で美しいのですが、バットマンとかドラキュラとか言われた様で
E1にはふくまれませんでした。
☆ パイロット版ではニコチンパッチは角型です。
これは正典での表記「パイプでたっぷり3服分の事件だ」に基づいています。
☆ パイロット版ではシャーロックが自ら犯人のキャブに乗り込もうとして 逆に麻酔注射を打たれてしまいます。
☆ 連れ込まれて対決の場面は221Bのフラットでした。
☆ 最後のシーンもマイクロフトが出ていないので レストレードが「二人の監視体制を上げる」と言っています。
☆ その他にも細かい違いは色々あります。
ハドソンさんやジョンの衣装の違い。
ドノバン、アンジェロ、ジョンのセラピスト等の俳優さんの変更。
ドノバンは制服を着ていました。
アンダーソンは髭面でした。 悪人顔に見えるとの事でS1&2では髭が無かったのに、何故かS3では髭面に戻っています。
パイロット版でのシャーロックのキャラクター設定は 変人ではあるけれど表情も柔らかくキャラクター設定もマイルドであった様な
気がしますが、E1から傲慢なHighfunctioned Sociopathとしてのキャラクターが確立された様な気がします。
他にも未だ色々あるかも知れませんが、以上取りあえず気が付いた点を書き出してみました。
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昨日からTIGのアメリカでのプレミアツアーが始まり、大量の情報・画像が次々出回っています。
心なしか 珍しくBenedictの表情が固いと感じる画像も多かった様な気がしますが、婚約発表後
初めての公式の場なので多少の緊張があったのかも知れませんね。