むぎわらぼうし通信。筑波農場の常陸小田米づくり。

(株)筑波農場の社長です。
常陸小田米の生産と農業ブランドへの取組みや政治活動報告します。

小麦さとのそら生育状況

2022年05月10日 | 農作業

小麦さとのそらが出穂して風になびいている。

収穫期はいつも梅雨時期で天気に左右されます。収穫後は直ぐに納豆小粒の種まき作業です。

【品種さとのそら】
●農林61号に替わる品種として、普及が期待されています。
●農林61号と異なり、一定の低温に遭わないと茎立ちしない秋播性という特性を持っていて、生育が安定しています。
●出穂期、成熟期は農林61号より2~4日程度早い早生品種です。
●農林61号より製粉歩留まりが高く、めんの色が優れています。めんのほか、菓子などへの利用が見込まれます。

筑波農場では、奨励作物の小麦や大豆の二毛作や飼料用米の作付けを取り入れて、耕作面積の約35パーセントを(転作)休んでいる。

国は、転作作物や飼料用米など主食用以外の作付けして、面積当たり主食用米の作付け並みの補償をしてくれいている。内容によってはそれ以上の補償を受けられる。

しかし社会情勢に合わせた柔軟な生産内容に農家が出来ないのは何故かと考えることが多い。

小麦(さとのそら)の買い上げ価格は26,000㎏×2.12円(2等)=約55,000円。大麦(かしまむぎ)11,000㎏×2.66円(2等)=約29,000円。この価格だけ見ると生産意欲は全く沸かない。買い上げ価格では燃料代にもならない訳です。2tダンプ1台4,000円ということになります。

まだまだ、その桁違いの単価でないと世界と肩を並べる状況にないことを感じる。だからこそ、農地の基盤整備や集約化が大切で、規模拡大し、省力化に努めなければならないとも感じている。



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