中田選手

　昨日の夜遅くに函館に入ったのでわからなかったのだが、サッカーの中田選手が現役を引退するニュースを各テレビ局で大々的にやっていた。

　確かに衝撃的なニュースなのかもしれないが、冷静に考えてみると、潮時な感じがするのは私だけだろうか。

　海外に出たサッカー選手のフロンティアであることは間違いないが、この頃はチームを移籍してもベンチにいるのがほとんどであったし、国内に戻ってきても、年棒が高額なことと自分のモチベーションを高めることが難しい環境になることがはっきりしているからだ。

　私がプロ選手の中で一番衝撃的な引退のニュースと言ったら、まずはプロ野球の「王貞治」をあげるだろう。残念ながら皆がよく言われる、長島茂雄選手の引退の時は幼すぎて私は記憶がほとんど無いのでコメントできない。

　王選手は１９８０年の引退した年でも３０本のホームランを放ち、私はまだまだ現役でやれると確信していた。それをきっぱり現役を引退することがその当時小学生だった私は理解できなかった。

　でも、今だったらわかるような気がする。

　「選手は引き際が大切なのだと」

　これは、その人の美学なのだと。

　その逆に、長く現役を続けたいと思う人もいる。

　これもその人の美学であろう。

　中田選手には「ありがとう」、「ごくろうさん」と素直な気持ちで言いたい。