「0歳児ステーションおむすび」~てをむすび、こころをむすんで、いっしょに子育てしましょう!~日野市0歳児一時保育

日野の高幡不動の一時保育「0歳児ステーションおむすび」はリフレッシュしたいパパママの味方!日々の保育の様子を綴っています

一時保育をもっと利用していただくために・・・

2008年08月08日 | 一時保育おむすび(保育室の様子)

ある30代女性の読者を中心とする雑誌の、投稿欄に

     一時保育を利用したママの話が載っていました。

     その方は、1歳児のママで、パパの出張中、疲れがたまり

     リフレッシュのため、一時保育を利用したそうですが、

     そのことを同世代のママ友に話をすると、         

       「専業主婦で、子どもがひとりしかいないのに、ぜいたく。」

       「子どもが泣くし、言葉が話せないのに、あずけるのは、

       心配」などと言われてしまい、考えてしまったとのことでした。

 

 そういう考え方や、意識は、実際よく聞きますし、

      けっこう根強いものがあります。

      以前は、(今でも…?)保育園にあずけることさえも

      かわいそうと非難されたりしました。現に、わたしが20年前

      子育て中は、保育施設にあずけて保育士として勤務していたので、

      近所の人に、「人の子をみないで、自分の子を

      みればいいのに・・・」なんて言われたことがありました。

 

    ある人が、実家のお母さんに子どもをあずけて

       一時間だけと、念願の美術館に出かけた時のこと。

       帰宅が、30分ほど遅れると、お母さんに

        「子どもを置いて帰りがおくれるなんて」と怒られた

       という話がありました。

       つい「実家なんだから」と、甘えた自分の心は砕かれ、

       その時母の険しい表情を見て、逆に母の事を理解した

        とありました。

       ずっと姑と同居していた母は、育児は実質的に姑が、家事炊事は

       母が担ってきました。だから、はいはいして動きまわる乳のみ児と

       二人きりで、日中を過ごす核家族の、私の日頃の孤独感や、

       心身両面の疲れは、そんな体験のない母には

       理解できないのだとわかったとありました。

 

    人は、育ってきた環境や体験から物をみて判断します。

     子育てや家事は、何を我慢しても、犠牲にしても母親がするのが、

     当たり前、そういう時代を生きてきた人にとっては、

     子どもを人にあずけることは、子育てを放棄しているに等しい

     と思ってしまうのでしょうね。              

 

    話はかわりますが、先日の親育ち講座で

       自分の事を理解してくれているのは、誰か?という

       テーマにふれた時、パートナーであってほしいとの

       願望はあっても、実際はちょっとちがうという話も出ました。

       その中であるママは、夫は結婚し子どもが生まれても

       会社に行って仕事をする生活形態は、基本的に変わらない。

       けれども、自分は独身時代とくらべ、専業主婦になり

       毎日子どもと二人で過ごす生活となり、180度がらりと

       変わってしまった。そのことだけでもストレスがたまるのだと

       夫に訴えたところ、理解してくれて、いろいろ手伝って

       くれるようになったと話されていました。

  

   子どもがひとりの専業主婦だからこそ、生活や子育てに

         慣れていない分、とまどいや不安感もあるし、疲れもある、

         そんな気持ちを身近な人に、わかってほしいと強く思うの

         ですよね。

                          

         たしかに保育料を支払うのは、お金がかかることすが、

         子育ては、ママが一人でがんばらなくてはいけないもの

         ではなく、パパとママが協力し合って行うものです。

         パパが仕事で得た収入を使うことに抵抗がある人も 

         いるかも知れませんが、一時保育を利用し

         ママがリフレッシュすることで 

         子育てに前向きになり、またがんばろうと思う事が

         できるのなら、パパと協力して子育てしているのと

         同じと言えるのではないでしょうか。

         年に数回、数時間、自分の時間をもつ

         ことは、今の時代、決してぜいたく

         なことと、決めつけられないのではないでしょうか?

                    

 

 赤ちゃん(子ども)は確かに慣れていない場所で、

        ママから離れると不安になって泣きます。

        だから、一時保育では、泣くことは当たり前、

        赤ちゃんが気持ちを表現している、発散していると

        とらえ、出来るだけそれを受け止めたいと考えます。

        泣くことで、気持ちが落ち着いたり、切り替えられたり

        でき、泣きやんでまわりに目を向け遊びだしたり

        できるようになります。

        また、泣きながらねんねすることもありますが、

        赤ちゃんが、だっこが良ければ、2時間でも3時間でも

        だっこしているし、おんぶしていることもあります。 

        赤ちゃんが少しでも気持ちよく、楽しく過ごせるように

        保育士は、 努力しています。

        ママに安心していただくように、保育中の様子をデジカメで撮影し、

        ひとこと書いたものを

        おわたしするサービスもしています。  

        言葉が言えないからこそ、赤ちゃんはいっしょに過ごす人に、

        心をゆるしていいか、敏感に感じとるので、

        それが、表情に出ると思うのです。

        保育園とちがって継続的ではないので、信頼関係を

        むすぶのが、難しい面もありますが、それだけに

        一回、一回を大切にし、ママが、日頃感じている

        ことを気軽に話せる雰囲気をこころがけています。

 

   来年度から、一時保育は家庭支援としてさらに

          拡大していく予定です。

          従事者を養成する研修の研究も進められ、

          いろいろな調査も行っています。

          事業としては、まだ始まったばかりですが、

          必要な人が、躊躇しないで、

          上手に利用できるといいと思います。

          お母さんが、気持ちに余裕を持ち、子育てを楽しく

          がんばることができるようになることは、

          子どもの幸福につながる と信じて、

          おむすびのスタッフは、利用していただく方を

           こころからお待ちしています