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2023年4月16日 濃くなる森の緑

 いつも見ている気象情報では、昼頃に天気が崩れる予報が出ていましたので慌てて他のサイトもチェック。青葉区域は大丈夫だろうと判断し、折り畳みの傘を忍ばせて森へ。結局昼時に雲が出てきて気温が下がり雨粒が少し落ちてきましたがすぐに天気は回復。世田谷あたりでは雹も降ったようですが、今日は私の勘が当たったようでした。



 笑い終わり、緑が濃くなった白山谷戸の、こん盛り雑木山。



 前日の雨で濡れた、荒れた竹林をかいくぐってたどり着いた急斜面の雑木林でしたが、来た甲斐がありました。何度見ても不思議な形の錨草(いかりそう。メギ科イカリソウ属)の花。



 錨草と同じ斜面で、錨草よりもたくさん咲いていた宝鐸草(ほうちゃくそう。イヌサフラン科チゴユリ属)。



 すみよしの森の民家の庭先で咲いていた藤の花。名高い名所出向けば素晴らしい藤の花を見ることができるのでしょうけれど、私にはこれで十分以上です。



 ついこの間までしゃがんで撮っていた豌豆の花でしたが、今日は私の頭の上で咲いておりました。ちなみに、話し言葉としては「えんどう豆」と云うことも少なくありませんが、これを漢字で書くと「豌豆豆」と、所謂重言となりますので書くときには単に「豌豆・えんどう」とするのが正解です。



 辺りに甘い香りを漂わせていたのはこれ、朴の木(ホオノキ。モクレン科モクレン属)の大きな花です。成人男性の拳よりもひと回り以上大きな花です。今は「ほお」に「朴」の字が当てられていますが、大きな葉で食べ物を包んだことなどから「包」が本来だと思われます。



 錨草と共に今日会えるだろうと楽しみにしていた金蘭(きんらん。ラン科キンラン属)。自生地が減少してきており絶滅危惧種とされています。クヌギやコナラなどの雑木林の土中の菌と共生しておりその環境以外での生育はできない金蘭ですので、見るだけ、撮るだけです。

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