横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
猛暑後豪雨
26 August 2011
かつらの森とすみよしの森の間にある白山谷戸では、稲が日に日に穂を垂れ、緑から黄色へと変わりつつあるようです。でも、上の写真は今年一番先に田植えをした田んぼで、全体としてはまだ青々とした印象です。福島第一原発事故の影響によるセシウムが検出されないと良いのですが・・・。
すみよしの森の「トトロの切通し」です。今日は久しぶりに猛暑が戻ってきた恩田の森でしたが、ここだけはいつも涼しい風が吹いています。この切通しに来るとホットするのですが、ここから出るのにはちょっと勇気が必要です。
「トトロの切通し」を抜けたところにあるクサギの木の萼(がく)が赤く色付いていました。白い清楚な花の後には赤い萼、萼の後には紫の実が楽しめます。
森のあちらこちらで高砂百合(たかさごゆり)が咲いていました。葉の形からすると多分、鉄砲百合(てっぽうゆり)ではなく、高砂だと思います。
すみよしの森では狐の剃刀(きつねのかみそり)が咲いていました。彼岸花とは同類ですが、少し早く花を咲かせます。調べるとその生育域は「明るい林床や林縁などに自生する」とありますが、上の写真はまさにそんな場所でした。
あかねの森南麓にある子ノ辺神社の銀杏のご神木の足元の芙蓉。先週ご覧いただいたモミジアオイも同じアオイ科で同類ですので、蕾や蕊の形が良く似ています。
この芙蓉の花を撮っている頃から雲行きが怪しくなり、お昼を食べて帰り足でまたここまで来たら、大粒の雨が落ちてきて慌てて鍛冶谷公園の屋根のあるベンチに避難したのですが、小降りになるまで一時間もの雨宿りとなってしまいました。
三週間振りの森
20 August 2011
冬の間でさえも3週間の間には森は随分といろいろな変化があります。それが真夏の三週間ですから、もうすっかり違った様子で、あるいはいくつかの花を見逃してしまっているかも知れません。3週間前にはこんな蝉がうるさく鳴いていなかったし、空蝉も見かけなかったような気がします。
3週間前にはまだ青かった田んぼも今はもう穂が出ています。今年の夏は暑かったですから稲刈りも少し早くなるかも知れません。
路地栽培のきゅうりはもうすっかり終わってしまいました。
真夏の花、モミジ葵がすみよしの森の畑の隅で咲いていました。ひと月近くも猛暑が続いた恩田の森でしたが、昨日午後の激し雨を伴った前線通過により気温が一気に10度程も下がり、今日は、湿気はあるものの気温は25度程と随分と涼しくなりました。週間予報によれば最終半ばには真夏日が戻って来るようですので、このまま秋になってしまうことはなさそうです。
今日、ご紹介しきれなかった写真はblogの方に掲載いたしますのでどうぞのぞいてみてください。
Blog:郷秋<Gauche>の独り言
続・夏休み
今週末もONDA Nowは、休載とさせていただきます。
なお、郷秋<Gauche>の独り言は毎日更新しておりますので、ぜひ、ご覧ください。
雨のち曇り
1 August 2011
三日続いた雨がようやく上がりました。多少涼しいのは良いのですが、空模様は今ひとつすっきりせず蒸し暑い一日となった今日の恩田の森でした。今日最初の一枚は、そんなすみよしの森を散歩する方もいたという図。
オクラの花です。野菜の花は、どちらかと云うと美しくはあっても清楚な、控えめなものが多いのですが、オクラの花は立派に堂々と美しい、野菜には珍しい花です。花の下にあるのが食用にする極若い実ですが、放っておくとバナナくらいの大きさになります。
百日紅の花に囲まれた小さな祠。いつも野の花が手向けらていますが、しばらくの間は祠の脇の百日紅が代わりを務めてくれるようです。
すみよしの森とあかねの森の間を流れる奈良川の護岸に生えた臭木(くさぎ)の花に飛来した揚羽蝶。葉を千切ると臭いのでこの名がつけられていますが、花は甘い香りを発しているからでしょうか。臭木は、木がなかったところに最初に生える先駆植物(パイオニア)の典型であると云われています。