横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
残り雪
28 January 2012
月曜日の夜から翌未明にかけて、恩田の森に雪が降りました。積もるほどの雪はめったにない恩田の森ですので、撮影したいと思いはしましたがそれは叶わず、雪もあっと云う間に消えてしまいました。でも、今日、森に行くと・・・
手入れのされたなるせの森の雑木林。クヌギやコナラの大きな木の下で、落ち葉が集められています。かつては燃料にするために2、30年毎位切られ更新が繰り返されたクヌギやコナラですが、燃料として価値が無くなった今では大木が目立つようになりました。それでも腐葉土を作るための落葉は利用はされています。
なるせの森の尾根道下の畑です。こうして見ると、日当たりの良い場所と悪い場所が一目瞭然です。大寒から一週間の今頃が一年で一番寒い時期。雪の後は比較的穏やかではあってもずっと気温は低めでしたから、日陰の雪は解けないで残っている訳ですね。左側の梅の花を毎年楽しみにしているのですが、開花までにはもう少し時間がかかりそうです。
番爺谷戸奥にも5日前に降った雪がまだ残っていました。寒さに震えた藁ぼっちが肩を寄せ合っているように見えます。
大寒から一週間と言うことは、一週間後は立春と言う事でもあります。先週、咲き始めた梅をご覧頂きましたように、少しずつではあっても、春は間違いなく近づいているのです。今日は残り雪の森をご覧頂きましたが、最後に春が近い証拠写真を一枚。猫柳の銀白色の花穂です。
探梅行
22 January 2012
金曜日の明け方から霙、雪の舞う悪天候となった横浜地方でしたが、少しずつ気温も上がり雪の心配はなくなり、今朝には冷たい雨も止みました。例年ですと梅の花が咲き始めても良い時期なのですが、さて今年は・・・
一カ月続いた乾燥注意報もこの雨のお陰でひとまず途切れました。止んだとは言え傘が要らないと言う事で、レンズのフィルターには雨粒が付いています。ヒートテックで武装して行きましたが、気温はそれほど低くないようでした。
恩田の森の冬の代表的な畑。それほど大きくない畑に幾種類もの野菜が植えられています。専業農家はほとんどなく、自家用の野菜が植えられている畑が多いからです。手前が長葱、奥が白菜、その間で寒さ避けの籾殻が撒いてあるのはサヤエンドウの苗のようです。
すみよしの森の日当たりの良い斜面で咲いていいた仏の座(ホトケノザ)。オオイヌノウグリ、ナズナと共に春の土手を彩る花の一つです。春の七草のホトケノザとは別種で、七草の方のホトケノザとは小鬼田平子(コオニタビラコ)のこと。写真の仏の座を食べたりしないでくださいね。
幾か所かの梅林、覚えのある庭先を廻りましたが、見つけることが出来ませんでした。最後の一か所、ここなら咲いているだろうと回り道して訪ねた梅林でようやく見つけることができました。今年最初の梅の花です。この時期の雨は時には雪ともなる厄介者ですが、一雨毎に春に近づく恵みの雨でもあります。
寒々しい森
14 January 2012
天気予報では終日晴天の予定だったのに、朝起きてみると曇天。いかにも寒々しい空の下、森に向かいました。
曇天とは云っても、東北地方の雪を降らす厚い雲ではなく、白い薄い雲。それでも陽の光がさえぎられるのは同じことで、陽が差しさえすれば上がる気温も上がるのに。写真はそんな雲をバックにした曲がりくねった柿の木の枝。
そんな思いが通じたのか、歩き始めてしばらくすると、雲の間から少し青空も見えるようになってきました。これはすみよしの森の栗の畑。昨秋の台風で倒れた栗の木の始末をしているようでした。上の畑ではガラを焼く煙が上がっています。
奈良川に白鷺がいました。手前左のくちばしが黄色いのが大鷺(ダイサギ)、右奥にいるのが小鷺(コサギ)のようです。最初にこの二羽を見つけた時にはもう一羽大きな鳥が一緒でしたが、遠目には青鷺(あおさぎ)のように見えました。
私はトリトリ(鳥撮り。もっぱら鳥の写真を撮る人の事をこう云います)ではありませんが、たまたま今日は目白(メジロ)の写真も撮っていましたので、ついでと云っては何ですが併せてご覧いただくことにしましょう。
今年最初の森歩き
9 January 2012
本当にいろいろなことがあった2011年が去り新しい年、2012年がやって来ましたが、そんな人間が考えた区切りとは何の関係もなく森は自然のそのなすままに、秋から冬へそして春へと少しずつその姿を変えているようです。
かつらの森の雑木林で真上を見上げてみました。前回ご覧いただいたのは12月24日に撮影したもので多少葉が残っていましたが、それから2週間、さすがにすっかり葉を落とし冬の森の姿となっていました。
すみよしの森では梅の木の選定をしていました。もうすぐ花を咲かせる梅ですので、来期を見越しての枝打ちなのでしょう。
なるせの森から谷に下る小径。ここはやや道幅が広く、時折尾根道脇の畑に向かう軽トラックも通りますが、春夏秋冬、散歩道としては気持ち良い落ち葉道です。
オオイヌノフグリが咲いていました。ごく小さな花ですので、ともすると見逃してしまいそうですが、春を呼び季花として忘れてはならない存在です。