横浜市青葉区に残された里山、「恩田の森」の四季の移ろいをご紹介するblogです。
恩田の森Now
今年は空梅雨?
30 June 2012
結果としてと云う事ではありますが、6月に5回あった週末は、少なくとも土日のいづれかは雨とはならず、散歩と写真撮影をすることができました。なんとなくはっきりしない天気が多かったとは云え、じとじとと雨が続くと云う訳でもない今年は、空梅雨なのでしょうか。
白山谷戸で最後の田植えとなった田んぼの稲もしっかりと根付いたようです。6月中旬に植えて9月にはもう収穫ですから、稲(米)は栽培面から云っても本当に効率の良い主食と云う事が出来ますね。
咲き始めた姫檜扇水仙(別名:モントブレチア)。調べてみるとフランスで作られた園芸種のようですが、日本の気候がよほど気に入ったようでい今では野生化しています。球根ですので毎年同じ場所で見ることが出来ます。
私が好きな花の一つ、ネムノキの花が咲きだしました。梅雨の晴れ間に姿を現す夢のような花が何とも言えません。左側にあるのがその蕾です。
すみよしの森のNさんの畑ではジャガイモの収穫中。雨が続くと収穫もままなりませんが今日は絶好の収穫日和。低温が続いた今年の春~初夏でしたが、お聞きしたところ作柄はまずまずとのこと。
このページで紹介しきれない写真はblogの方に掲載しておりますのでどうぞのぞいてみてください。
Blog:郷秋<Gauche>の独り言
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梅雨の中休み
23 June 2012
今日は一日厚い雲に覆われながらも雨は降らず。それでもじっとりとした空気はいかにも梅雨のさなかそのものでした。
丁寧に藁が敷かれたすみよしの森のかぼちゃ(手前)と西瓜の畑。スイカの上の赤白のテープは烏避けです。例年よりも蔓の伸びが遅いのは低温のせいでしょうか。敷き藁は収穫が終わるとそのまま畑に鋤き込んで肥料となります。
恩田の森唯一の水系、奈良川も数日前の台風の影響なのでしょう、水かさが多く、ゴミが下流に流されたせいなのかいつもよりも綺麗に見えました。こともの国線の橋の下の「奈良の滝」が涼しげです。
なるせの森の尾根道脇で岡虎の尾(おかとらのお)が咲いていました。写真は真上から撮ったものですが、虎の尻尾かどうかはともかくとして、確かに生き物の尻尾のように見えます。付け根から開花し、しっぽの先へと順に花を咲かせます。
梅雨時に咲く樹木の花の代表と云えばもちろん紫陽花ですが、実は他にもたくさんの花は咲いています。今日ご覧いただくのは柘榴(ざくろ)の花。いかにも夏らしい花ですが、これ程果実の形に似た花を咲かれるのは珍しいかも知れませんね。
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梅晴れ間
17 June 2012
昨日も一日雨、今日も夕方まで雨が続く予報がでていましたので今週末の散歩は無理かと諦めていたのですが、昼前に雨が上がり薄日が差してきましたので大急ぎで用意をして森に出かけてみました。
雨上がりのかつらの森の雑木林は、文字通り緑滴る様。もともと下の方には竹林があったのですが、毎年少しずつ上の雑木林に進出してきている様子がお判りいただけることと思います。
緑の絨毯を敷き詰めたような白山谷戸の畦道で、虫取りをする親子。男の子はモンシロチョウを追いかけていましたが、しゃがみこんでいるところを見ると、仕留めることが出来たようですね。
森のそこここで紫陽花の花を見かけるようになりました。これは子どもの国通りからすみよしの森のメインストリートに至る階段の脇のもの。
梅雨時に辺りをぽっと明るくする金糸梅(きんしばい)。花の形が梅に似て、金糸のような雄蕊を持つことからの命名との事。
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梅雨入り
10 June 2012
昨日、梅雨入りと報じられたばかりでしたが今日は青い空に白い雲、気温もぐんぐん上がった恩田の森でした。
田植えの終わった白山谷戸(かつらの森とすみよしの森との間の谷戸です)の青い空と白い雲。梅雨入りした途端の青空とは何とも皮肉ではありますが、梅雨入り直後は毎年こんなことが起きているような気もします。
白山谷戸で最後の田植えとなったSさんの田んぼ。田植え機を軽トラックに乗せて、さて引き上げようかと云う図。
春先に、イカの足のような花を咲かせていた木五倍子(きぶし)の実です。どんな色に染まるのか判りませんが、染め物に使うのだとこの実を集めている方に出会ったことがありました。
なるせの森の番爺谷戸の田んぼ。一昨年までは畑で蕎麦などを作っていたところですが、昨年から田んぼになっています。稲作2年目の今年は水持ちが良くなったとか。
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梅雨入り間近
2 June 2012
先週はからりと晴れ上がりまさに初夏の様相でしたが、今日は気温もそれほど上がらず、なんとなくじめっっとした梅雨を思わせる森でした。
田んぼと森の間に見えているのは麦畑です。田植えが終わると今度は麦の刈取り。稲の稔る秋に対して初夏のこの時期を俳句の世界では麦秋(ばくしゅう)と云います。数ある季語のなかでもっとも美しい季語の一つではないでしょうか。
私が好きな「野草」、赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)が道端と云わず畑の隅と云わず、あちらこちらで咲いています。「野草」と鍵括弧付で書いたのは、実はこの花が外来種だからなのです。原産国は北アメリカ南部で明治時代に観賞用として移入されその後野生化したようで、関東以西では普通に自生しています。名前とは裏腹に朝から咲いています。
桑の実が熟してきていました。蚕(かいこ)が飼われていたころの名残なのでしょう、恩田の森でもところどころに桑の木が残されています。餌として葉が採られることがなくなり、のびのびとしているように見えるのは気のせいでしょうか。この実を摘んで作ったジャムは美味はなかなかの美味なのだとか。
すみよしの森の農家の庭先で柏葉紫陽花(かしわばあじさい)が咲き出しました。名前の通り、葉は柏のように分裂し、花は上向きの葡萄のような房状に咲きます。ハイドランジャーは日本原産の紫陽花がヨーロッパで改良され里帰りしたものですが、柏葉紫陽花は北アメリカ南部が原産のようです。葉は秋に紅葉します。
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