田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

日光に遊ぶ   麻屋与志夫

2012-08-25 06:07:24 | ブログ
8月25日 土曜日

●日光に遊ぶ。

●いつになっても流れ出さない言葉を背に、初秋の日光の街や神社仏閣を歩いてきた。

●わたしもすっかりGGになりさがり、言葉もこのまま枯れはててしまうのではないかという不安な日々がつづいた。
物語を紡ぎだせない作家は、出涸らしのお茶のようなものだ。
味もスッペもない老人。
老醜。
それだけは断固、避けたい。
ともかくわたしの青春の原点である日光を、小説を書きだすために歩いてきた。

●通訳になりたくて日光には土、日曜日に毎週通い詰めた。
テープレコーダーもビデオもない時代だった。
外人の肉声から学ぶいがいに英会話を習得する方法はなかった。
日光で出会ったさまざまな人の面影を頭に浮かべ過去と対話しながら日光路を歩いた。

●歩き疲れ、カミサンの握ったおにぎりをたべた。
この宝物殿の裏の庭ではなんども、こうして友達とおにぎりをたべたことだろう。
そのころの思い出をほそぼそとカミサンに話した。
わたしの視線が一羽のカラスをとらえた。

●池のはたのしだれ桜の根元にカラスがいた。

●飛んでいるとき以外は、群れをなさない孤独に生きるカラスに自分の姿を投影していた。

●カミサンが望遠レンズでとらえた写真、このわたしの心情がでているといいな。

  日光社寺のぼり口 
  

  二荒山に向かって
  

  宝物殿の裏
  

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