田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

炎上!! 逆日の丸弁当  麻屋与志夫

2013-08-05 14:47:11 | ブログ
8月5日 月曜日

●今朝、敗戦の日の思い出を「超短編」として投稿した。
そこに日の丸弁当の思い出を書いた。
ぜひ、読んでみてください。

●ところが、偶然のことだが。
いま、テレビで、「逆日の丸弁当」のことが話題になっているので驚いた。
バカッターという言葉をはじめてしった。
おバカなツイッターの投稿者というほどの意味なのでしょうか?

●話題性のある投稿をしょうと。
なるほど若者が知恵を絞っている。
ハタ迷惑は考えないで。
ヤッテいる。ヤッテいる。

●その無謀ぶりにGGはただただおどろいている。

●このことは、これからまだまだ議論沸騰。喧々諤々。となるだろう。

●ブログにも書いたが、日の丸弁当で生きながらえた世代にとっては悲しいことだ。

●日の丸弁当に秘められた、悲しみ。
理解しょうとして下さい。

●あのころの、若者、日本人の意識はどこにいってしまったのだろう。

●わたしたち日本人が敗戦の痛みを歴史的にとらえていない。
継承してない。
認識していない。
からだョ。

●学校での、教師の教育がもういちど、問われることになるだろう。
敗戦をどう教えていますか。

●コンナ日本をつくり上げるために昭和生まれのわたしたちは苦労してきたわけではない。
大正生まれの戦死していったひとたちにも、申し訳ない。

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超短編45 敗戦の日の油蝉と蚤  麻屋与志夫

2013-08-05 05:16:23 | 超短編小説
45 敗戦の日の油蝉と蚤

蝉が鳴いていた。
ジィジィジィと鳴いていた。
いまのわたしでしたら、孫にでも呼びかけられているのかな?
なんて、辺りをふりかえるところだ。
まさか、それほど、まだぼけてはいませんよ。
孫の声と油蝉の鳴き声の区別くらいつきますよ。
ジィということばのひびきに、ついオヤジギャグをとばしてみたまです。

あの日。
天ぷらを揚げた。
最高のごちそうだった。
だいいち胡麻油がなかった。
揚げ物の具がなかった。
日の丸弁当といった。
ご飯に梅干し一個。
それも正確にまんなかに入れてくれた。
塩がふりかけてあればなおさらうれしかった。
だいいち、お米のご飯のお弁当をもっていき教室で食べられる子はすくなかた。
それなのに、どう工面したのか。
あの日あの夜には天ぷらをたべた。
もうこれで、おわりだ。
明日はドウナルカわからない。
そう、母はおもっていたのかもしれない。
でも、すごくおいしかった。

あれどこから、文脈が乱れたのだろう。
飛躍したのだろう。
わき道にそれたのだろう。
そうだアブラゼミのことだった。
あれって――。
天ぷらを揚げるときの、ジィジィという音に由来しているのですよね。
そのことを考えていたので、頭の中で混線してしまったのだ。
いまは平成25年。
あの年は、昭和20年。
まちがいありませんよね。
なにしろ、GGだから、ボケがはじまる。
いつ痴呆症が起きても。
いや認知症というのかな。
おかしくない歳だからな。

敗戦の日の話をしたかったのだ。
この語り口ではながくなりそうだ。
それでは、困る。
ショート、ショートといきましょうね。
だいたい頭がすでにショートしているような爺だから。
話がどこに跳んでいくのか。
わからない。

跳んでいたな。
飛び跳ねていたんべよ。
ベヨ。
なんて語尾――。を使うのは、何年振りだろう。
むかしのことばが、方言がふいにヨミガエル。
それも、おおぜいのまえでトークショーのライブで飛びたすことがあるから赤面ものだ。

敗戦の日だった。
記憶違いがあるとしても、数日の差だ。
本土決戦に備えて兵隊さんが駐屯していた。
その部屋に入った。
なぜ入室したのか。
覚えはない。
だれもが、皆、一番頼りにしていた兵隊さん。
敗戦さわぎに動転して山の中に逃げてしまった。
いや、それは大人がそういっていたことだ。
流言飛語だ。
兵隊さんは、いまでいう、風評被害にあったのだろう。
兵隊さんが逃げるわけがない。
帝国軍人は世界一強いのだ。
そうだ部屋に入ったところからはじめるのだ。
引き戸をガラガラと引いて部屋にはいったところ……。
細かな赤いゴマ粒がおそいかかってきた。
「のみだぁ」
叫んだのは頻尿の福田君だったかな???

どうしてあんなに大量の、無数のノミが発生していたのかな。
蚤があんなにいたということは――。
兵隊さんがあそこで寝泊まりできるわけがないから――。
物置に使っていたのかな。
いまとなっては、なにもわからない。
ただ無数のおびただしい蚤におそわれて部屋から逃げ出したことだけは覚えている。
これが、印象深い敗戦の日の記憶だ。

アブラゼミが鳴いている。
あれから何年たったのかな?

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