田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

散歩のゴホウビ、三毛猫にあった。 麻屋与志夫

2016-10-04 11:57:26 | ブログ
10月4日 Tes.

●毎日のようにベニマルまで買い出しにでかける。大きなリックを背負っている。山下清画伯のような格好だ。もっとも、清さんごめんなさい。服装はシヤキットしているつもりだ。ジーンズにポールスチャートのポロシャツ。三浦雄一郎さんのようでもある。
15キロは背負うことができる。

●ベニマルの横に日曜大工の店、VIVAがある。その後ろを、昨年めずらしく氾濫して全国に名をはせた黒川が流れている。わたしの小説にときおりでてくる静流だ。
●散歩がてら、いつもここまで足をのばす。ベニマルまでだと、歩行数が少ないような気がして、河川敷におりて歩くこともしばしばだ。

●この黒川にたどりつくには、ひっきりなしに車が行き来する大通りを三回も横断しなければならない。田舎町では、車がないと軽蔑される。近所のラーメン屋さんにいくにも自慢の車だ。暴走族のバイクが暴走する。

●ゼブラクロッシングを目前にして、歩道に歩行者が立っていても、決して止まらない。車を横目でにらみながら、たどりつくスーパーのなんと遠くかんじることか。

●この町は車社会。歩いている人ほとんどがいないのだから、仕方ないことなのかもしれない。買い物弱者。車のないボンビーのGGとBABAとはトボト町をいく。

●たのしみは、ときおりみかける街猫。きょうは、戸張町の虚空菩薩の十字路をベニマルの方角に右折したところで、三毛猫に会った。しばらく顔をみあわせていた。

●「リリ。リリ」
ひそかに呼びかけた。
三毛猫にはどこかしらリリの面影があった。



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