田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

半村良が終の棲家として選んでくれたまち、鹿沼。 麻屋与志夫

2018-03-24 07:30:44 | ブログ
3月24日 Sat.

●東武線の新大平下を過ぎたところで車窓から眺めると、地面が黒くぬれていた。屋根もぬれている。たったいま夕立が通り過ぎたところなのだろう。空にボッテリとした暗雲がうかんでいる。見事に局所的な通り雨の跡をみて「夕立は馬の背を別ける」という諺を思いだした。

●もうひとつ、太田道灌 (いそがずば ぬれざらましを たびびとの あとより はるる のじのむらさめ)意味、もしも急がなければ、濡れなかったであろうに。 旅人が通った後から晴れていく野の道に降った にわか雨である。 急いだばかりにずぶ濡れになった旅人の後から、 皮肉にも晴れていく村雨の景は「急(せ)いては 事を仕損じる」の教訓として詠まれています。――検索しました。

●わたしはいままでにも、なにか苦境に立たされたとき、「動かざること山の如し」とか、上に記したふたつの言葉にずいぶんと助けられました。あせるな。あせるな。動くな動くな。これは局所的な災難だ。馬の背を別ける。向こう側は晴れているかもしれない。

●果せるかな、鹿沼は雨の降った気配はありませんでした。

●この鹿沼は、最近知ったのですが、伝奇小説の大家「半村良」が終の棲家として晩年に選んでくれた街です。引っ越しの好きな、ゴルフも好きでしたよね、半村おんたいに選んでもらえるなんて感激です。

●田舎暮らし、ただ住むだけならこんなに暮らしやすいところはないと思います。街の中央を黒川の清流が流れ、前日光高原の舟形盆地のこの街は、まるで別荘地に住んでいるようです。周囲の山々の彼方に日光連山が眺められ風光明媚。地価もおどろくほど安いし、老後をすごすにはおすすめの街ですよ。

●ただ、と断わったのは、この街で生活するために働こうとすると、街の様子はがらりとかわります。地価が安いということは、街に活気がなく生活は楽ではないということです。あくまでも、retire後の安住の地ということでしょうか。

●ここでは、この街に住んでいると、地政学的リスクということを思います。東京からわずか90分くらい東武電車に乗っただけで、なぜこの街だけはこんなに陸の孤島のように時勢から置き去りにされているのだろう。だからこそ、変化がなく静かで住みいいのかもしれませんがね。

●こうした考察は、のちほどまたあらためて書いてみますね。



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