6月19日 木曜日
●ブラッキが弱ってしまった。
食欲がない。
この梅雨時のためだろくらいに軽くかんがえていた。
どうもそうではないらしい。
●老衰だろう。
猫の年齢を人間の年齢に換算するのは、
あまり感心しないのだが。
推定90歳くらいになる。
●こころぼそいのか。
わたしのソバをはなれない。
わたしの膝でしんでいった先代の飼い猫、
ミユのことを思いだした。
●ブラッキがわたしの膝でしんでいく日が間近にやってくる。
こんな予感はあたらないほうがいい。
もう、猫の世話をするのはわたしたち夫婦にはむりだ。
●「おまえが、ブラッキおれの、最後の肉食系彼女なんだから、いますこしがんばってな」
●わたしの、小説家としてあまりに不幸だった、
魔の歳月をともにしたブラッキ。
●これから天辺めざす。おれを見とどけてくれよ。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい、長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。那須野ガ原の『玉藻狩り絵巻』さながらの戦いが妻の故郷で勃発したのだ。平安から連綿と続く「都市伝説」は平成の世にも生きていた!痛快無比の壮絶な戦いの幕が、ここに切って落とされた――。
●角川ブックウォーカー惑惑星文庫で検索してください。
はじめの4ページくらいは立ち読みコーナーがあって気軽に読めますよ。
ブログとは違ったGGの小説の文章を読んでみてください。
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●「おまえが、ブラッキおれの、最後の肉食系彼女なんだから、いますこしがんばってな」
●わたしの、小説家としてあまりに不幸だった、
魔の歳月をともにしたブラッキ。
●これから天辺めざす。おれを見とどけてくれよ。
平安の昔より続く「九尾(吸美)族VS人狼」の怨念の戦いが今蘇る。勝利して月に吠えるのは、どっちだ!
猫の動きから「人狼(じんろう)」の出現を予感していた一人の老人がいた。老人の予感通り人狼が出現し、民族学者の石裂(おざく)は争いの渦にまきこまれていく。那須野を舞台に展開する千年越しの怨念の戦い。勇猛果敢な妻は「あなたのことは、わたしが守る」といい、長女の祥代は「お父さんのことは、見捨てないから」といってナギナタをふるって人狼の群れに斬りこんでいく。那須野ガ原の『玉藻狩り絵巻』さながらの戦いが妻の故郷で勃発したのだ。平安から連綿と続く「都市伝説」は平成の世にも生きていた!痛快無比の壮絶な戦いの幕が、ここに切って落とされた――。
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